ゴールデンウィークのこの時期に、時々手に入るタケノコ。

「田舎にいる親や親戚から送ってきた」「近所のおじいさんからもらった」「タケノコ掘りに行った友達からのおすそわけ」と入手経路はいろいろだが、この時期に旬をむかえるタケノコを丸ごと数本もらって、うれしい反面「さて、どう料理したものやら」と途方に暮れた経験もあるのでは?

「タケノコ 調理」と検索すると「タケノコを手に入れたらなるべく早くあく抜きをしましょう」と書いてあり、なるほどと思いあく抜きの方法を読んでみると「まずは、米ぬかと鷹の爪を用意してください」とある。「米ぬか? そんなものは我が家にない! それ、どこで入手するの?」とここで断念する人もいるだろう。

 確かに米ぬかを常備している家庭は少なく、また、購入できるとしても、タケノコのあく抜きのためだけに米ぬかを入手することは躊躇するだろう。

 他にあく抜きの方法はないのか? 大丈夫。いくつか方法はあります。

 まず「米ぬか」ではなく「米のとぎ汁」を使う方法。さらには「米(無洗米でも大丈夫)」そのものを使ったあく抜きの方法もあります。

 タケノコ500gに対して大さじ3杯の生米を入れてゆでるだけ。さらに「米ぬか」はおろか、我が家には「米」すらないといったかたでも大丈夫。小麦粉を使ったり、大根のとぎ汁を使う方法もあります。

 また、山菜などのあく抜きで使う「重曹」はタケノコのあく抜きにも使えます。こちらは小箱に入った調理用のものが売られており、スーパーなどでも比較的簡単に入手可能。

 どの方法でも、タケノコのあく抜きのコツはタケノコが柔らかくなり火を止めてから、そのまま冷ますこと。火を止めて早々に取り出すと、あくが抜けきっておらず、えぐみが残ってしまうことがある。

 タケノコは掘り出してから時間が経つほどえぐみが増すので、堀たてならあく抜きなしで食べられることも。さらに、油で調理することによってえぐみを感じにくくなるので、どうしてもあく抜きができない場合は、天ぷらや鶏肉とタケノコのオイスターソース炒めなどもオススメです。