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昔の電通の「デタラメ社員」に学ぶ、労働時間と生産性の関係

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竹井善昭ダイヤモンド・オンライン

100人以上の電通社員と仕事をしてきたという筆者が語る、本来の電通社員の姿とは?

100人以上の電通社員と仕事をしてきたという筆者が語る、本来の電通社員の姿とは?

週刊ダイヤモンド 2016年 11/5 号

ダイヤモンド社
定価:710円(税込)

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 電通バッシングが止まらない。東大卒の新入社員(当時)高橋まつりさんの自殺が労災死認定され、世間的に大きなニュースに。東京労働局が本社に立ち入り検査したこともあり、残業を強制的に減らすために夜10時にオフィスの一斉消灯を実施したら、今度は朝5時に灯りがついたということで「朝残業疑惑」まで出てきた。電通によれば、これは清掃業者が作業するためということだが、とにかくいまだに電通は世間の疑惑の目にさらされているというわけだ。

 こうなると、あることないこと、いろんな話が出てくる。さまざまなメディアに「元電通」という人たちが登場し、ブラックなエピソードを語っている。そのなかには、飲み会で女子社員に裸になることを強要したとか、肛門に栄養ドリンクの瓶を突っ込むことを強要したという話まで飛び出してくる。ちなみに僕は、電通とは30年以上付き合ってきて、300人以上の電通社員と会い、一緒に仕事をした社員も100人を超える。その経験からして、飲み会で女性社員に裸になれと強要するような話は、どうも眉唾っぽいと感じる。

 たしかに僕も、クライアントとの飲み会などで電通の若手社員が素っ裸で躍っているシーンを見たことはある。しかし、それはあくまで男性社員だし、上司がその場で嫌がる若手に無理矢理脱ぐことを強要したというわけでもない。当時、そうした場では若手社員は裸で躍るものといった文化があって、若手社員もそんなものだと思っていた。だから、場が盛り上がってくると、普通に若手社員は脱いでいたのだ。

 そのような文化自体がパワハラだと言われれば、そのとおりである。しかし、それが当たりまえの時代であっても、女性社員に裸になれと強要するというのは考えにくい。少なくとも、僕が実際に付き合っていた100人以上の電通マンで、そんなことを強要しそうな人間は1人もいない。電通には約7000人の社員がいるが、女子に裸を強要するようなことが常態化しているとしたら、100人もの社員と仕事しているなかで1人や2人のハレンチ野郎に遭遇しているはずだし、実際に遭遇しなかったとしても話ぐらいは漏れ聞こえてくると思うのだが、そんなことは一度も聞いたことがない。

 もちろん電通に限らず、どこの会社にもバカ上司はいるもので、たまたまそんなことを強要する上司がいたのかもしれない。しかし、本当にそうしたことがあったとしたら、それはセクハラでもパワハラでもない。犯罪だ。これだけ多くのメディアで、このようなエピソードが伝えられているのだから、警察は電通を捜査すべきだし、もしこの話がガセであれば、電通はメディアを名誉毀損で訴えるべきだろう。だが、閑話休題。今回の本題はそれではない。


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