第22回 商品先物取引について日本は世界に遅れている! 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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第22回 商品先物取引について日本は世界に遅れている!

文・堺屋太一

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 2014年の今日でも商品先物の分野では、日本は世界に大きく遅れている。

 一時は東京・大阪・名古屋に商品取引所があったほか、横浜や神戸にも生糸取引所があった。ところが今は東京工業品取引所と大阪の米取引所だけ、それもきわめて不活発だ。東京工業品取引所は赤字経営のため大阪証券取引所とシステム統合すべしとの声もあるが、役所の縄張りでうまくいかないらしい。東京工業品取引所は経済産業省の所掌、大阪証券取引所は金融庁の所掌である。

 今日、日本が世界の物価をリードできる商品は一種類もない。せめてお米ぐらいは日本がリードしたいものだが、先物取引規制でそれもできていない。21世紀は知恵と情報の時代、その知恵と情報を集めるのは取引所、それを育てない日本はどんどん遅れている。

(週刊朝日2014年12月26日号「堺屋太一が見た戦後ニッポン70年」連載22に連動)


(更新 2014/12/26 )


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堺屋太一(さかいや・たいち)

 1935年生まれ。本名は池口小太郎。60年に通商産業省に入省し、大阪万博をプロデュース。退官後は作家・経済評論家として活躍。経済企画庁長官を務め、現在は内閣官房参与。主な著書に『団塊の世代』(文春文庫)、『平成三十年』(朝日文庫)など

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