第7回 英語も心も育むことができる『親子で楽しめる 絵本で英語をはじめる本』 |AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

第7回 英語も心も育むことができる『親子で楽しめる 絵本で英語をはじめる本』

文・加賀見徹

プロフィール  バックナンバー

このエントリーをはてなブックマークに追加
木村千穂(きむら・ちほ)「ディズニーの英語システム」のワールド・ファミリー(株)ABC Club チューター、東京都荒川区英語教育アドバイザー(2005年から小学校で英語教育を実践)などを経て、現在、都内にてリリオブランコ英語教室を主宰。英語絵本の多読をメインに、英語劇(ドラマ)も取り入れながら指導。教室に1500冊以上ある英語絵本を貸し出すブッククラブを開設し、赤ちゃんから家庭でできる英語絵本の読み聞かせを指導。小学校英語に「絵本からはじめる多読プログラム導入」の提案もしている。NPO法人 小学校英語指導者認定協議会上級認定講師。NLP Institute of Japan認定マスタープラクティショナー

木村千穂(きむら・ちほ)
「ディズニーの英語システム」のワールド・ファミリー(株)ABC Club チューター、東京都荒川区英語教育アドバイザー(2005年から小学校で英語教育を実践)などを経て、現在、都内にてリリオブランコ英語教室を主宰。英語絵本の多読をメインに、英語劇(ドラマ)も取り入れながら指導。教室に1500冊以上ある英語絵本を貸し出すブッククラブを開設し、赤ちゃんから家庭でできる英語絵本の読み聞かせを指導。小学校英語に「絵本からはじめる多読プログラム導入」の提案もしている。NPO法人 小学校英語指導者認定協議会上級認定講師。NLP Institute of Japan認定マスタープラクティショナー

 2011年度から小学校高学年での英語教育が必修となり「子どもに何をさせればよいのかわからない」「英語塾に通わせた方がよいのか」などと迷っているお母さん、お父さんが多いのではないだろうか。そのような親におすすめの本『親子で楽しめる 絵本で英語をはじめる本 おすすめ英語絵本ガイド50』がディスカヴァー・トゥエンティワンから出版された。本書は、3歳ぐらいから小学校中学年ぐらいまでの子どもに適した英語学習法と英語の絵本を紹介している。

 「第1章 なぜ英語絵本なの?」では、そもそもなぜ絵本からはじめることがよいのか。そして、なぜ「自宅」で読み聞かせをすることがよいのかが書かれている。「第2章 いざ実践! 英語絵本の読み聞かせをはじめる前に」では、絵本の種類や選び方など、実際に手に取る際に役立つポイントがあげられている。また「自宅でできるのか?」「なぜ絵本なのか?」「自分の発音でも大丈夫なのか?」など多くの方々からの質問にも答えている。そして「第3章 厳選おすすめ絵本50冊! ブックガイド」では、実際に12年間にわたり英語の絵本を使用してレッスンを続けてきた著者のおすすめが紹介されている。

■英語学習の最もよい方法

 「英語の絵本を親子で楽しめるようになると“よいこと”がたくさんあります」という著者のリリオブランコ英語教室主宰・木村千穂さんに話を聞いた。まず、親も子どもも、英語の感性を身につけることができる。しかも、いっしょに読むことで、英語力だけでなく、子どもの心も育てられるのだという。そして、一生楽しめる英語を身につけることが木村さんの理念でもある。

 英語ができると世界が広がる。特にこれからの子どもはより世界に出て行ってほしいし、さらに多くの外国の方々も日本にいらっしゃる。自分の思い・考えを伝え、また相手の思い・考えがわかるためにも英語はできた方がよい。世界基準では、英語が読めないと情報収集も遅くなってしまう。では実際にどのようにすればよいのか。最もよい方法はやさしい英語絵本をたくさん読むことだという。英語教室に通わなくても、英語絵本さえあれば自宅でちょっとした時間にアナログに、それも簡単に、わずか数分から読み聞かせができるのだ。日本語といっしょで、最初はやさしい絵本からはじめる。日本とは違う文化的な背景を、自然に絵本の中から得られ、これも素敵なことだ。

■英語絵本をすすめる理由

 「英語の絵本をおすすめする6つの理由」として<1>Good&New(よきこと、新しきこと)がある <2>親子がいっしょに成長できる <3>忍耐力がつく <4>自信とプライドが芽ばえる <5>人生の豊かさを感じられる <6>ストレートなメッセージを受けられる、がある。お母さんやお父さんの読み聞かせを通じ、子どもは身近にいる人のあたたかさを感じ、声を聞くことで、心も言葉も育まれていく。親子でいっしょに絵本と触れ合うことからはじまる、楽しくてあたたかい一時。このように愛されて育った子どもたちは、将来は、愛されて育った自分のことが大好きで、自分自身を大切にし、自尊心のある人間になるであろう。また、人から愛された経験が多ければ多いほど、同様に他人のことも愛せるようになる。読み聞かせが親子ともども、心豊かな人生のきっかけになればこの上ない。

 そして「お父さん、お母さんだからできる6つのこと」として<1>習慣にしやすい <2>気持ちよさ、安心感と関連づけられる <3>愛されているという実感が得られる <4>自由度が高い <5>非言語(Non-Verbal)のメッセージを楽しむ余裕が持てる <6>一人ひとり違う「学びのスタイル」に合わせられる、がある。日々の生活の中で、どんなに忙しくてもわずかな時間であれば「この時間ならいっしょに過ごせる」というタイミングがあるはずだ。いつも忙しいお母さん(お父さん)を独り占めして、いっしょに過ごせる幸せな時間。子どもは、その時間を取ってもらえることで「自分は大切にされている」「愛されている」と感じる。その日の子どもの状態や出来事に合わせて、読む絵本の種類や冊数、長さ、読み方を自由に調整することは、家庭でしかできないことだ。この一時を幸せな時間にしてあげられるのは、誰よりも子どものことを知っているお母さん(お父さん)なのだ。育児をしていく中で、実はそのようなことをいっしょにできる時期は限られている。その限られた時間を楽しむことも大切だ。

 小学校で英語が教科になれば、戸惑ってしまう保護者がいるかもしれない。そのためにも、本書で紹介している50冊の絵本を今から読み聞かせて準備をしておけば安心だ。木村さんは今までにさまざまな方法で英語教育をしてきたが、今ではこれが一番だと確信している。

 絵本からはじめる英語。読み聞かせを通じてできた日々のわずかな時間から、英語も心も育み、親子の体の中にある「英語のバケツ」に少しずつ水が溜まっていくのだ。いつかそのバケツがいっぱいになった時、英語があふれるようになり、それが「感動」につながることだろう。

ディスカヴァー・トゥエンティワン
http://www.d21.co.jp/products/isbn9784799311318

『sesame』2014年1月号(2013年12月7日発売)より
http://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=15501



(更新 2014/1/31 )


バックナンバー

コラム一覧

続きを読む

このエントリーをはてなブックマークに追加

プロフィール

加賀見徹(かがみ・とおる)

 東京都生まれ。朝日新聞社 デジタル本部『朝日新聞デジタル &』編集部所属。監修・著書に『スタイリストになるための練習問題100』(雷鳥社)がある。2012年より『sesame』(朝日新聞出版)で「親子で読みたい本」を連載中。人・物愛好家。幼児教育研究中

あわせて読みたい あわせて読みたい