第1135回 良い加減 祖母とアンちゃんの日常 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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第1135回 良い加減 祖母とアンちゃんの日常

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 2年前の夏、おばあちゃんの家に突然やってきたアンちゃん(写真、雄、年齢不明ですがかなりのお年)、人懐っこくて甘えん坊です。
 自営業のおばあちゃんちは工場で、大きな音がする機械がたくさんあります。もちろん足が汚れることもあります。でも、アンちゃんはお構いなしにあちこちお散歩します。
 大きな音がする中でアンちゃんが「ニャー!」と言っても、少し耳の悪いおばあちゃんはそれに気づかず、事務室に入っていってしまいます。アンちゃんはその後ろ姿を見送ると、どこかへ行ってしまいます。
 おばあちゃんの仕事が始まる時間だとわかっているかのような行動でした。
 お昼の休憩時間、おばあちゃんは家でごはんを食べますが、戻ってくることを知っているように、アンちゃんは家の中でおばあちゃんを待っています。そして、「ニャー」とおばあちゃんにごはんをちょうだいと言ってくるそうです。
 え? じゃ、おばあちゃんは猫語がわかるのか!?
 昼ごはんを終えると、従業員さんが集まる場所に行き、アンちゃんはたくさん可愛がってもらいます。おばあちゃんが大切にしている従業員さんにも愛想を忘れていないようです。
 時々虫を捕まえては「見て! 褒めて!」と言わんばかりに家の中にまで持って入ってくるとか。
「アンちゃんの面倒も見んといけんし、仕事もせんといけんし、忙しいわ~」と、わが子の話をしているようにおばあちゃんは言います。
 夜は、アンちゃんもおばあちゃんの真似をして枕に頭を載せて寝るそうです。
 これが、私が仕事の手伝いに行ったときに見かけた、ふたりの日常です。アンちゃんは、きっと大切にしてくれると、おばあちゃんを選んでやってきたんだと思いました。

(野村藍さん 岡山県/21歳/主婦)

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(更新 2015/7/23 )


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