東京・赤松公園は創作人生が始まった場所。回る遊具で遊ぶ子どもたちの影が鈴木には地球と大陸に見えた(写真/葛西亜理沙)
東京大学の研究室は鈴木の作品であふれ返っている。彼が手にしているのは「地球展開儀」。ファスナーが、ぐるりと地球をめぐる船に見える。代表作「ファスナーの船」から展開された作品のひとつ(写真/葛西亜理沙)
水道の蛇口とたわむれる。「『蛇口』という名をつけた人は、水道口から流れ出た水がヘビに見えたのでは」(鈴木)。角度やひねる瞬間を工夫し、作品「蛇口の起源」(2006年)へと昇華した(写真/葛西亜理沙)
東京・二子玉川ライズ スタジオ & ホールで開催中の「鈴木康広展 ただ今、発見しています。」の会場で。「空気の人」「まばたきの葉」など約50点を展示。鈴木ならではの「発見」に満ちた空間が広がる(写真/葛西亜理沙)
じっと見つめるうちに、それが別の何かに見えてくる。子どもの頃から鈴木は一貫し、この作業を続けてきた。発想転換こそが彼の創作の源流(写真/葛西亜理沙)