カメラは光の量を計測し、撮影に必要な露出を決定します。光の計測は、フレーム(撮影できる範囲)全体を使った「評価測光」のほか、中央部を測光する「部分測光」、さらにごく狭い範囲で測光する「スポット測光」などがあります。たとえば舞台撮影など、極端な明暗差があり、シャッターチャンスにシビアなシーンでは、スポット測光が便利です。ただ、デジタルカメラが主流になった現在では、評価測光が一般的で、この本も評価測光を前提に解説しています。
キラキラと反射する光がレンズに入る、とても明るいシーンです。水面が真っ白にならないように露出補正で暗くしていますが(−1 . 0 E V )、シャッター速度は1/1250秒まで速くなりました。
飲食店などの店内は照明が暗い場合がよくあります。光の量が少ないため、シャッター速度が遅くなり、手ぶれしやすくなります。このシーンではISO感度を上げ、1/60秒を確保しました。