バナナマン・日村勇紀 (c)朝日新聞社 
バナナマン・日村勇紀 (c)朝日新聞社 

 お笑いコンビ・バナナマンの日村勇紀(45)が最近、絶好調だ。なかでも、ネット配信のAbemaTVで放送されている冠番組「日村がゆく」は、地上波では見られない過激さもあって、人気沸騰中だ。

 <世にはびこるバラエティの定番を超えるべく、バナナマン日村勇紀が体を張って“新定番”を開拓していきます>というコンセプトの同番組(2月28日放送)では「ショートコーナー大放出SP」として、過去の未放送部分をまとめて放送。番組ではほぼ毎週、全裸にさせられた日村が「俺もう45歳で芸歴27年。若手が下半身出すならわかるけど、なんで毎週(俺が)下半身出すの!」と不満を爆発させ、笑いを誘った。

「ネット系の配信番組は尖った企画で視聴者を惹きつけなきゃいけないので、この番組はたしかにぶっとんでいます。AbemaTVの中でも異彩を放っていますよ。日村さんだからこそできるキワどい下ネタや、元ヤンキー芸人が語るかなり危ない話など、コンプライアンス(法令遵守)が厳しくなっている地上波では見られない企画が満載です。裸に対する叫びも、いかにも真面目でお笑いにストイックな日村さんらしい反応。でも毎回、叫びたいからちゃんと裸になる。芸人としても最高ですね」(民放バラエティー制作スタッフ)

 少し前まで、相方の設楽統(44)が朝の情報番組「ノンストップ!」(フジテレビ系)の司会として評価を得る一方、日村は『仕事が減っている』と溢してた時期もあった。しかし、日村は、コンビ間の仕事格差にめげず、着実にピンでの仕事も増えている。AbemaTVの番組だけでなく、地上波のロケ番組にも積極的に進出している。

「『バナナマンのせっかくグルメ』(TBS系)では、基本的には日村さんが毎週地方を巡り、地元の人がおすすめするおいしい店に自らアポを取って取材しています。地元の人とのやりとりがおもしろいんです。柔らかく話しかけながら、つっこんだり、子どもをいじったりする姿は、まるで『鶴瓶の家族に乾杯』(NHK)の笑福亭鶴瓶師匠のようですよね。抜群の安定感です」(放送作家)

 一方で、別の側面もある。

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後輩に厳しい指導も…