3月3日、人気YouTuberのヒカルがインフルエンサーマーケティング事業を展開するVAZと非大卒者(中卒、高卒、高専卒、専門卒、大学中退者)内定直結イベント「バズキャリ就活」を開いた。世間を騒がせた「VALU売り逃げ騒動」からおよそ半年。「(2017年度の)年収は5億円」と公言していたが、はたして今年度の年収はいかほど?イベントに姿を現したヒカルに直撃した。
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2017年8月、ヒカルとVAZは非大卒者向けの就活支援プロジェクト「バズキャリア」を立ち上げた。同月に開かれたイベントでは、全国から非大卒者約350人が集まり、現在までにおよそ80人がネット総合広告代理店などに内定した(正規雇用を含む)という。今回はそのプロジェクトの二回目で、3月3日と18日の2日間行われる。3日は非大卒者60人とCAモバイル、モバイルファクトリー、ポラスグループなど13社が参加。イベント当日から1~3カ月間、面談対策や企業紹介といった面でキャリアアドバイザーなどによるサポートが受けられる。くしくも2日前の3月1日からは経団連加盟企業の会社説明会がスタートしており、いわゆる「就活解禁」のタイミングで開催されることになった。
バズキャリアを立ち上げた直後、ヒカルは個人が発行したVA(仮想株式)を売買できるサービス「VALU(バリュー)」で、高騰した自身のVAを売り抜け、VA購入者やファンなどから「だまされた」「詐欺行為だ」と批判され、炎上騒ぎに発展。売り抜けによって約4千万円の利益を得たヒカルは、2カ月間の活動休止に追い込まれた。
騒動直後の9月、AERA dot.の独占取材に応じたヒカルは、「知識がない分野に安易に足を踏み入れてしまった。そして自分の影響力の大きさを甘く見ていたことも反省しています」「YouTube以外の知識の及ばない分野には二度と手を出さないと決めました」と謝罪。イベント前に開かれた会見では、「VALU騒動以降、取り巻く環境は変わった。バズキャリアに影響は?」という記者の質問に、「活動外での発言、行動を誰に見られてもおかしくないようなキチンとしたものにしていく」と答えた。