「以前は帰省するたびに『早く結婚しろ』と言われていたけど、35歳を過ぎた頃から言われなくなった。私はまだあきらめていないのに、あきらめたみたい」(37歳女性、1人暮らし)
「親はたぶん家にいてほしいのでないかと思う。でも若くて可愛い子がプロポーズしてくれたら、すぐにでも結婚したい。理想ばかりが高くなって、自分の現実とつりあわなくなっている」(31歳男性、親と同居)
「直接は言われないけど無言の圧力がある。いつかできる孫のためにと、父親が子ども番組の録画をしていたり……。でも周りの既婚者は不幸そうだから、結婚はしたくない」(35歳女性、親と同居)
「冗談っぽく『子どもだけ作って帰ってきたらいいよ』と言われた。笑って流したけど、それが親の本音な気がする。ずっと彼氏がいないだけなのに、不倫していると思われているのかも」(35歳女性、1人暮らし)
「特に何も言われないけど、両親はもう70代。今さら結婚して家を出て行かれる方が困るのではないかと思う」(44歳男性、親と同居)
話を聞くと、「たぶんこう思っている」という推測が多いのが印象的だった。円滑な親子関係のために、お互いに踏み込みすぎないようにしていることが窺える。「早くお風呂に入りなさい」と叱ってもらえ、寝坊をすれば「どうして起こしてくれなかったの」と身勝手に怒れたのは子どもだったから。親が言ってくれたら結婚できたのに、なんて逆ギレはしないようにしたい。