動物写真家・岩合光昭さんが見つけた“いい猫(こ)”を紹介する「今週の猫」。今回は、チェコのクトナー・ホラの「世界遺産の街の看板猫」です。
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中世、ボヘミア第2の都市として栄えたクトナー・ホラ。1995年、世界遺産に登録された。街の観光名所、聖バルバラ教会に続く石畳の参道を、一匹の猫が駈け抜けていく。
フランタは3歳のオス。朝のパトロールを終え、一息つこうとした時、レストランを経営するご主人に呼ばれ、走り出す。
彼の仕事は、店のテラスの椅子の上で愛敬を振りまくこと。人懐っこい性格と滑らかな毛並みに心奪われる観光客。撫でられながら「看板猫ですから」と言わんばかりの顔をした。
デジタル岩合
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※週刊朝日 2020年4月17日号