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 最近ではテレビ番組もリモートで収録されていますね。面白い番組には、実は私たちがリモート会議などでも使える技が詰まっています。ふだんから、見えない相手であるリスナーに向けて会話をしている、人気ラジオDJで著書に『いい空気を一瞬でつくる 誰とでも会話がはずむ42の法則』がある秀島史香さんに、リモート会議でのちょっとした技と、伝わらないという「モヤモヤ」をなくすキラーワードを教えてもらいました。

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 テレワーク放送のラジオを聴いていて、「わ、これはうまい!」と感じたのが、自宅の様子を、会話をつなぐネタのひとつとして上手に取り入れる技です。

「今、リビングのテーブルに分厚い本を重ねて、マイク代わりにしているスマホを乗せて話しているんです」「我が家のイヌが、おやつをくれとワンワン吠えていて……すみません!」「うしろに本棚が見えていると思いますが、マニアックな本ばかりでして、お恥ずかしいです」といった感じです。

 慣れないオンライン上だと、しーんとした「間」は特に気まずく感じますが、自宅ならば、机の引き出しから取り出したお菓子から机に置いたマグカップまで、話のネタはいくらでも事前に仕込んでおけます。

「どうしよう、次に何を話そう」と焦った時は、多少なりとも相手も同じような気まずさを感じているはず。早口になったり支離滅裂になって自滅するより、身のまわりのことを実況するだけでも、相手も同時に救われた気持ちになり、関心を持ってくれるものです。

 ラジオではないのですが、先日、『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ)を見ていたら、出演者の方々がそれぞれ自宅から回線を繋いで、「せーの!」でオンライン収録している模様が流れていました。

 そこで、出川哲朗さんが「ごめんごめん、いま外で5時のチャイムがめちゃくちゃ鳴ってて……」と言うと、他の芸人さんが「ウチでも聞こえるわー!」と。すると、MCの内村光良さんが「こらー! 収録時間がバレるだろ!」とツッコミを入れて、そこで、ひと盛り上がり。

 こんなふうに、何気ない「実況中継」が、会議室で場を共有しているのとはまた違った臨場感を生みそうです。自宅ですから「あ、いまインターホンが鳴ったから、一瞬だけ外します! ごめんなさい!」とか、「喉が渇いたので、ちょっとお茶を一口、失礼します」というのも、その人の人間味が感じられて参加者の緊張が緩む瞬間なのではないでしょうか。

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リモート会議は、普段は見られない…