「コンビニ百里の道をゆく」は、50歳のローソン社長、竹増貞信さんの連載です。経営者のあり方やコンビニの今後について模索する日々をつづります。
* * *
緊急事態宣言が全面解除され、感染防止と共に経済活動を回す、正にwithコロナの生活が本格的に始まっています。約2カ月にわたる外出自粛は、私たちの生活を一変させ、結果として多くの業界に大きな影響を与えています。
外食産業もその一つです。ローソンはたくさんのお店が繁華街やオフィス街で多くの外食さんと軒を並べています。平時は時にライバルでもありますが、根っこは共存共栄。外食帰りにローソンへというお客様も多いです。みんなでマチを元気にしたい。こんな時だからこそコラボでウィンウィンになれないか。
2年前に「プレミアムフライデー」でご一緒したご縁がある「串カツ田中」さんからお声がけをいただき、早速やってみようと。4月30日から、東京都内の一部店舗で串カツ田中さんの特製ソースを使用した「串カツ田中ソースカツ丼(三元豚ロース)」を発売。大きな反響があり、関東・甲信越の店舗に拡大、6月9日から店内調理「まちかど厨房」を展開している全国の店舗で販売する予定です。
お客様からも、串カツ田中さんのサポートにもなる!そして旨い!さすが串カツ田中さん!とご好評をいただいています。また、関西の地元企業「鳴門屋製パン」の人気商品を6月8日まで東大阪市内の店舗で取り扱います。他にも、大阪土産の定番マドレーヌ「ええもんちぃ」を6月22日まで大阪府内の店舗で販売。行き場を失った農水産物や観光客の減少などで影響を受けた企業との取り組みも検討中です。
コロナ対応で感じていることは、繋がりあってマチがある。withコロナの中でも仲間と繋がりあってマチを元気にしていきたい。スピード感を持って決断・実行。力になれそうなことがあれば、どんどん協業していきたい。共に苦難を乗り越えていきたいと思っています。
※AERA 2020年6月8日号