韓流ドラマが勢いを増している。コロナ禍で巣ごもり生活が続く中、新たな楽しみとしてドハマリする人が続出。ネットの配信サービスで、話題作が手軽に視聴できるのも魅力だ。今こそ観るべき韓流オススメ作品と見どころを一挙ご紹介!
【グラビア特集】「愛の不時着」だけじゃない!ドハマリできる韓流ドラマ最新作を一挙紹介
「“韓ドラ沼”から抜け出せない……」
巣ごもり生活から徐々に日常に戻りつつある現在、こんな声があちこちから聞こえてくる。この間、韓流ドラマを見る習慣がついた人が多いようだ。何を隠そう、記者もその一人。韓流えば「冬のソナタ」で頭がストップしていたが、物は試しと見始めてみたら、もう止まらない。気付けば完全に“韓ドラ沼”にハマってしまった。All About韓国ドラマガイドの安部裕子さんは言う。
「ここ最近、日本でも話題の『愛の不時着』をきっかけに韓国ドラマにハマる人が急増中です。女性だけでなく、男性からの人気も高まっています」
動画配信サービスが充実し、話題作をほぼリアルタイムで手軽に観られるようになったことも大きい。例えば、世界的に会員数が増加しているネットフリックス。今年1~3月期には、有料メンバー数が前年比15%増となる1577万人増加し、全世界の有料メンバー数は1億8300万人を超えた。
「オリジナル作品に加え、テレビ局と協働して韓国の最新コンテンツもお届けできるようになりました。今年は25本以上の韓国コンテンツ作品を配信予定です」(ネットフリックス広報)
韓流ドラマに詳しい識者への取材をもとに「ドハマリできる最新ドラマ」を紹介しよう。
まずは「愛の不時着」。韓国の財閥令嬢がパラグライダーの事故に遭い、北朝鮮に不時着することから物語は始まる。イケメン俳優・ヒョンビン演じる北朝鮮のエリート将校と不時着した令嬢が恋に落ちるラブストーリーだが、コメディーやサスペンスの要素もあって、とにかく見飽きない。
中でも目を引くのが、北朝鮮国民の生活シーン。農村の貧しい暮らしを揶揄(やゆ)するのではなく、温かい視点で素朴で陽気な人々の営みを描写しているのが印象的だ。韓国では昨年12月から今年2月にかけて放送され、最終回は最高24.1%の高視聴率を記録。2月からネットフリックスで配信が始まると各国でたちまち話題になり、3カ月以上、連続総合トップ10入りを記録している。韓国在住のライター、成川彩さんは言う。
「南北分断の現実を描きつつ、人間味あふれるコメディーというのが新鮮。北朝鮮の人々がこんなに生き生きと明るく描かれたドラマは初めて観ました。国民的スターのヒョンビンに、人気女優のソン・イェジンと、主演は韓国でも指折りの人気俳優。その他の出演俳優も豪華で、端役にも実力派がそろっています」