漫画家&TVウォッチャーのカトリーヌあやこ氏が、「美食探偵 明智五郎」(日本テレビ系 日曜22:30~)をウォッチした。
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コロナウイルスの影響で放送延期になっていたが7話で再開。アフターコロナのドラマ制作はどうなるのか、いろいろな工夫が見られるのだ。
まずここまでは実際の季節とリンクしていた物語だが、再開後に出てきた携帯画面の日付は12月。
ドラマ中ではなんの説明もないものの、この回のメインキャラは地下アイドル。ライブハウスにアイドルヲタが集結し、熱くコールを叫んでるわけで。
これはちょっとオンタイムでは無理か。なんばグランド花月だって1.8メートルの距離をとって座席販売し、1時間に1回、5分以上の換気をしている今、ライブシーンはなかなかハードルが高い。
てことで半年ワープ。半年後の日本がどうなってるかはわからないけど、アイドルヲタの皆さんもしっかりマスクを着用。そしてライブにやって来た刑事・上遠野(北村有起哉)が叫ぶ。「永遠のディスタンスじゃー!」。きっと半年後もディスタンスは大事。
そもそも劇中で探偵・明智(中村倫也)を翻弄(ほんろう)する殺人鬼・マグダラのマリア(小池栄子)。彼女は次々と迷える子羊たちを洗脳し、殺人をそそのかす。まずSNSで網を張り、「マリアの部屋」に誘導。