クロちゃん/1976年12月10日生まれ。広島県出身。2001年4月に団長安田、HIROと「安田大サーカス」を結成。スキンヘッド、強面には似合わないソプラノボイスが特徴(撮影/写真部・小黒冴夏)
クロちゃん/1976年12月10日生まれ。広島県出身。2001年4月に団長安田、HIROと「安田大サーカス」を結成。スキンヘッド、強面には似合わないソプラノボイスが特徴(撮影/写真部・小黒冴夏)
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自らがプロデュースしたアイドルフェス「クロフェス」のパスを持って自撮りするクロちゃん(写真:本人提供)
自らがプロデュースしたアイドルフェス「クロフェス」のパスを持って自撮りするクロちゃん(写真:本人提供)

 安田大サーカスのクロちゃんが、気になるトピックについて“真実”のみを語る連載「死ぬ前に話しておきたい恋の話」。今回のテーマは「仕事」。新型コロナウイルスの影響で、春先は、仕事のキャンセルが相次いだクロちゃん。一時は、「もう今年は給料ゼロかも…」と覚悟したこともあったという。コロナの影響で変化したクロちゃんの仕事に対する姿勢とは?

【写真】今年はアイドルフェスのプロデュースも手掛けたクロちゃん

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 もうすぐ9月になるけど、あいかわらずコロナは全然落ち着いてくれないね。

 GW明けや夏には落ち着くんじゃないかって噂もあったけど、状況は変わってないし、むしろ、どんどん酷くなってるように感じる。

 思い返せば、コロナ報道が過熱してきたのは、2月の終わり頃だったかな。その頃は、ダイヤモンド・プリンセス号のニュースが毎日流れていて、「これは、大変なことになるかも…」って不安だったのを覚えてる。

 感染が少しずつ広がってきた頃には、マネージャーから「しばらく仕事ができなくなるかもしれません」っていう連絡もあった。仕事もどんどんキャンセルになっていったし、ボクは「今年はもう給料が入ってこないかもしれない」、そんな最悪な状況を考えたりもしてた。

 でも、あれから数カ月経過して、状況は決して良くなってはいないけど、少しずつ外に出る仕事もできるようになった。コロナ後は「給料ゼロ」を覚悟していたおかげで、今もらえる給料は、すべてボーナスみたいな感覚。ほんとラッキーだし、ありがたいよね。

 緊急事態宣言が解除されて、一発目のロケは、ボクの冠番組「パシれ!メロス」(テレビ長崎)。

 緊急事態宣言が出されている間は、ほとんど誰とも会ってなかったから、ロケでは、めちゃくちゃ喋りすぎて怒られちゃった(笑)。きっと喋りたい欲がたまってたんだろうね。スタッフさんと会うだけでも、ほんとに嬉しかったんだ。

 ただ、みんなと会えて嬉しかったのと同時に、ソーシャルディスタンスを意識したロケを初めてやってみて、これまで自分が当たり前にやっていたことが、当たり前なんかじゃなく、恵まれていたんだなってことを、すごく感じた。

 もうみんなも気づいていると思うけど、テレビ番組の収録もコロナ前とは全然違うよね。ボクは、どちらかというと密になる芸人だから、出演者同士との間に、シールドがあったりすると、正直すごくやりづらい。

 けど、コロナになってしまった以上、「今までやってきたことができなくなる」、そう腹をくくらなきゃいけない。

 だから、シールドがあるなら、それをうまく活用しちゃえばいいって、思うことにした。

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