楽天の動きに感化されたわけではないだろうが、球界全体の動きが活発化している。シーズン中でも1軍レベル選手の移籍が見られるようになった。「飼い殺しはしない」と巨人フロントが公式の場で発言するほど。『生え抜き』の概念も薄れつつあり、選手の移動に関してもポジティブに捉えられて来ている。

「彼がどんな決断をするかどうかが、まずポイント。Aの方に決断したらそれはそれ。Bの方に決断したら、この時は僕たちがコメントしないといけないところもある」（石井GM）

　ヤンキースとの7年契約が終了した田中将大についてだ。日本球界復帰の際には獲得可能性があると言うが、「もしかして……」と感じさせるものが楽天にはある。

　勝利は絶対条件だが、プロスポーツはそれだけでは不十分。同時にファンを楽しませ、納得させる必要もある。そうなると石井GMは編成トップとして適任なのかもしれない。勝負は時の運もある。結果は重要だが、石井GMの楽天をもう少し見ていたい。次もいろいろやってくれそうで面白い。

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