古田はWBCなどの国際試合では、「オッケーイ」と声を上げるなど、松岡修造ばりの感情溢れる応援解説をすることでも有名。しかし客観的な野球解説では、他の追随を許さないほどの説得力を発揮する。天才打者・前田智徳、今季サイ・ヤング賞候補となった前田健太が加われば、珠玉の野球論が展開されるはず。視聴者の期待に応える形で、日本シリーズを伝えてくれた。フジ系も得意分野であるバラエティ感を出しながら、野球ファンが納得する人選だった。テレ朝系、フジ系ともに中立な立場から野球の奥深さに迫っていた。日テレ系とのコントラストがよりはっきりした感じとなった。

 巨人復権を願い強烈なプッシュをした日テレ系だったが、結果的には裏目に出てしまった感もある。すべては巨人の不甲斐なさが元凶であることは明白だ。今のソフトバンク、そしてパ・リーグは強い。「レベルが違う」と言われても納得するしかないほどの惨敗だった。リーグ制度などの在り方、そして野球人気に直結する非常事態にもなっている。巨人、そしてセ・リーグの踏ん張りが望まれる。

「打つ、守る、投げる、すべてにおいて(ソフトバンクと)差があったことは認めざるを得ないのかな。巨人も、もっともっと激しい競争を生み出さないと、この差はなかなか縮まらないと感じた」25日、シリーズ終了後に日テレ系「news zero」に生出演した高橋は淡々と振り返った。

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