4年ぶり16作目のオリジナルアルバム「O album」を12月23日にリリースするKinKi Kidsが二人揃って「週刊朝日」(2021年1月1日-8日合併号)に登場、独占ロングインタビューに答えた。不安な時代に音楽に込めた思い、ジャニー喜多川さんの精神を受け継ぐということ、コロナ禍でのエンターテインメントなど、語り尽くした本音。その一部をご紹介する。
【画像】入手困難!2019年4月12日号の堂本光一の表紙画像
<堂本剛>
──コロナ禍でのアルバム制作は大変だったのでは。
こんな経験は初めてなのであふれるように気持ちが出てきましたが、思うがまま書いてみることが大事だと思いました。こういう時代だからわざと明るい詩を書くとか、そんな気遣いはやめようって。コロナでゼロになってしまったものが多い。そこから1にするのはすごくしんどい作業です。でもこのゼロから1になる瞬間がやっぱり大事だなと。だから詩を書くのもゼロから、自分が今、感じているものをそのまま書こう、と。
──40代をどう過ごしますか。
今、41歳やけれど、何も考えていないですね。この世界に入らずいたらとっくに結婚もしているだろうけれど、僕の人生は計画性があるものじゃないので。ニュートラルじゃないとやっていられない。いちいち傷ついたり、驚いたりすることになってしまうから。
光一もニュートラルですが、彼には「これ!」という頑ななところがある。僕はそれは多くないです。でも大きく分けると、二人は一緒かも。「そんなん、今、考えてもしゃあないやん」みたいな感じなんです。
<堂本光一>
──「KinKi Kidsらしさ」とは?
それがわかってれば苦労してないです。でも、二人が歌えばKinKi Kidsになるんじゃないですか? (KinKiらしさは)僕は昔のほうがあったと思う。変化を言葉にするのは難しいけど、自然とこうなっていったのかな。時が経てば経つほどわからなくなることもあって。曲を作ることに関しては、昔は音楽に対する知識もないし、もっと自由にやっていた部分もあると思います。変に知識を入れちゃうと、頭で考えるようになった部分もあるような。