林:へぇ~。門脇さん自身は、華子ちゃんタイプ?
門脇:どっちかっていうとそうかもしれないです。わりと苦労知らずなほうで、ぬくぬく育ってきてると思います。
林:品って演技で作られるものじゃないので、華子ちゃんの歩き方とか照れるしぐさとか、ちょっとお辞儀するしぐさとか、お雛様を並べるシーンとか、お嬢さまってこういう感じなんだよなってよく出てました。
門脇:私、わりと奔放に育てられてきたんですけど、おばあちゃまはすごくきちっと所作とかを教えてくれる人で、今回おばあちゃまを思い出しながら演じましたね。しぐさとか表情とかを思い出しながら。お箸の持ち方とか置き方とかは、私はおばあちゃまから教わりました。
林:そうなんですか。それにしても華子ちゃんのウェディングドレスのきれいだったこと!
門脇:いいウェディングドレスでしたよね。私、プライベートで記念写真撮ってもらいましたもん。しかもその記念写真、いま父の待ち受け画面になってます(笑)。
林:アハハハ。本当にお嫁に行くとき、お父さま泣いちゃうかもしれない。
門脇:泣くでしょうね、たぶん。うちの父は間違いなく、ティッシュ一箱使い切るくらい泣くと思います(笑)。
林:「まだ嫁に行かないでくれ」って言ってる?
門脇:そういうことは一切言わずに、「誰かもらってくれるやさしい人がいるといいね」みたいな感じですけど、いざ結婚するとなったら、絶対泣くと思います。
林:親心ですね。話を戻すと、華子は突然、結婚相手と別々の道を選びますけど、あの重苦しい雰囲気に耐えきれなかったのかしら。
門脇:華子にとっては「結婚イコール幸せ」だったんでしょうね。だからお見合いして結婚という夢をつかまなきゃいけないと思ってたのを、一回全部まっさらにして、本当の意味で「幸せになる」ってどういうことかを考えてみたかったんじゃないでしょうか。結婚だけがすべてじゃないというのは、このストーリーの中にあると思います。
林:それが結婚してわかったというのはいいことですよね。それにしても、麦ちゃんのプロフィルを見てびっくりしたんだけど、「麦」って本名なんですね。
門脇:はい、そうなんです。