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気象庁によると、2020年の日本沿岸の平均海面水位は、平年(1981年~2010年の平均)に比べて87mm高く、統計を開始した1906年以降、最も高くなりました。

2020年の日本沿岸の平均海面水位 統計開始以来最も高くなった

2020年の日本沿岸の平均海面水位は、1980年以降に見られる上昇傾向に、黒潮(海面水位が高い)が、関東から東海地方の沿岸に接近して流れることが多かったこと※などが重なったため、平年(1981年~2010年の平均)に比べて87mm高く、統計を開始した1906年以降で最も高くなりました。

※黒潮は 2017 年 8 月から大蛇行しており、2020 年は関東から東海地方の沿岸に黒潮が接近して流れることが多くありました。一般に、暖かい海水は相対的に体積が大きいため、海面が周囲より盛り上がっています。暖かい海水の流れである黒潮が接近すると、海面の高い領域が沿岸に接近することになり、沿岸の海面水位が高くなります。海面水位の上昇は、高潮災害のリスクを増大させる要因になります。気象庁は、日本沿岸の海面水位が将来高くなる可能性があると予測しています。