ここ最近、男女の間でも食事などの際には割り勘が増えてきているという。これに伴って最近では女性が男性に求める条件も、大きく変わってきたという。
男女の給与の格差がないなら、確かに割り勘になるだろう。女性たちも「おごられるのは嫌い」(外資系不動産・28歳)、「払われると申し訳ない」(通信会社・26歳)など、支払うことに抵抗がない人も少なくない。
若い世代の消費行動に詳しい博報堂ブランドデザイン 若者研究所のリーダー、原田曜平さんも、男性の割り勘傾向の一番の背景は「女子の高学歴、賃金同等」と言う。ただし、女性のメンタリティーは「保守化している」とも。給料が高いくせに「払いたくない」のは女性も一緒なのだ。
女性たちがいまや男性に望む条件は「3低」。つまり、低姿勢(えらそうではない)、低リスク(正社員で安定)、低依存(家事、育児を分担してくれる)だ。
「バブル時代より一見低い条件のようでありながら、この三つを兼ね備えた男性はほとんどいない。やっぱり女性は相変わらず高望み。だから結婚していない女性も彼がいない女性も多くなる。結果、男性の立場は優位になり、ヒモ的発想になりやすいですよね」(原田さん)
※AERA 2013年5月27日号