AKBは前田敦子、大島優子らグループを代表するメンバーを筆頭に柏木由紀、指原莉乃、島崎遥香などが活躍した10年前に人気絶頂を迎えたが、近年はメンバーの卒業が目立つ。
選抜総選挙で4度の頂点に輝いた指原が19年4月にHKT48を卒業すると、看板メンバーがいなくなった。19年9月に、次世代のエース候補として当時17歳の矢作萌夏がセンターに抜擢されるが、その1カ月後に卒業を発表。昨年9月には布谷梨琉らが活動辞退の意向により合意解約で活動終了したことがAKBのオフィシャルブログで報告された
ファンを落胆させる出来事はさらに続く。今年3月に日本テレビ系音楽番組「Premium Music 2021」で「フライングゲット」のセンターに抜擢された14歳の長谷川百々花が、そのわずか数日後にAKBの公式サイトで「活動終了」が発表された。
「ここまで不安定だとグループの存続も危うい状況です。メンバーの卒業、活動終了の理由は発表されていませんが、未成年の飲酒疑惑、恋愛スキャンダルなどが原因だと言われています。ただ、頑張っているメンバーの方がはるかに多いのは事実です。ヒット曲がない、スターが出てこないなど色々言われますが、元をたどればAKBグループから一気にファンが離れたのは2年前のNGTの事件が大きな原因だと思います」(スポーツ紙の芸能担当記者)
19年1月に発覚したNGT48の不祥事はワイドショーでも取り上げられるほど大きな反響を呼んだ。メンバーのひとりが男性ファン2人組に襲われた事件で、運営会社・AKS(現ヴァーナロッサム)の対応を巡り、ファンから批判の声が挙がった。AKS社の記者会見中に被害者のメンバーがTwitterで反論したり、第三者委員会による調査報告の会見が行われなかったりするなど、AKSの対応にファンの心がAKBグループから一気に離れた。