2018年からは、突如打ち切りとなった「Rの法則」の後番組「沼にハマって聞いてみた」(ともにNHK Eテレ)のMCを務めているが、こちらも評価が高い。同番組のチーフプロデューサーは「オリコンニュース」(2019年12月17日配信)の取材に対し、「(高橋は)基本的に人を肯定し、まず10代の話をきちんと聞いてくれます。愛あるいじりも含めて、トークのさじ加減が本当に素晴らしい」と太鼓判を押している。
Perfumeのあ~ちゃんとはすでに破局
一方で、業界内では高橋の“クリーンさ”も評価されている。NHKで長年、活躍できるのはスキャンダルが一切なかったからだ。
「高橋さんはおととしの吉本の闇営業騒動でも無関係で、恋愛ざたなどスキャンダルとも無縁なので、仕事をオファーする側からすれば安心してお願いできるタレントさんの筆頭となっているようです。Perfumeのあ~ちゃん(西脇綾香)と恋愛&破局報道はありましたが、不倫や二股などではなかったので、特にマイナス印象になるわけでもなく、最近は共演していたほど。ただご本人もそこは気を付けているようで、子ども向け番組を多く担当することになり、スキャンダルには相当、気をつかっているそうです。『たいこ持ち芸人』と揶揄されていますが、基本的には世渡り上手だと思うので、理性を失って暴走する危険性は感じられません」(同)
高橋の実家は歯科医で、祖父や兄、親戚などすべて歯科医の家系だとか。「ボンボンだった」と各所で語っている高橋だが、にじみ出る品の良さや余裕、さらに立命館大学卒という地頭のよさが自然と視聴者にも伝わっているのかもしれない。
お笑い評論家のラリー遠田氏は、サバンナ高橋についてこう評する。
「高橋さんは典型的な“能あるタカは爪を隠す”というタイプの芸人だと思います。ネタもトークも、そしてMCも何でも器用にこなす能力がありながら、それを自分からひけらかしたりしません。だからどの世代の視聴者からも反感を買うことがなく、子供から中高年まで幅広い層に支持されているのだと思います。『たいこ持ち芸人』と呼ばれていたのも、彼がことさらに先輩にいい顔をしていたからではなく、常に目の前の人を楽しませようとする真摯な姿勢が評価されてきたからではないでしょうか」
好奇心旺盛で多趣味でもある高橋。「音楽」「謎解き」「銭湯」「マンガ」など、多分野において強みを持つ彼の引き出しはまだまだ無限大。コンプライアンスが重視される時代には、高橋が持つ「クリーンさ」は大きな強みになりそうだ。(高梨歩)