緊急事態宣言は延長され我慢や不自由を強いられる中、東京オリンピック・パラリンピックを「やる」「やらない」は今だはっきり明言されていない。そんな状況にお笑い芸人のカンニング竹山さんは、そもそも東京五輪開催をはっきり言い切らないところに問題の根源があると指摘する。
【アンケート結果】テレビを見ていて信用できないと思う人1位は?
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東京五輪は実際「やる」と思うんですよ。国立競技場の周辺がだいぶ変わってきていて、それを見ていると「あぁ、やるんだな」って感じる。国立競技場も夜、電気がついていたり、モニターがついている時もあって「あ、何か準備してんだな」って思う。
菅さんも小池さんも、東京五輪を「やる」とか「やらない」とかハッキリ言葉にした方がいいと思うんですよ。やる方向の動きはしているけど「やる」とは言ってないじゃないですか。「やる」とハッキリ言わないで、代々木公園の木の剪定とかやり出す。木の剪定でパブリックビューイングなんてことを進めていることが知れ渡って、きちんと事前に説明がないから、なんだか不信感につながりますよね。
極力外出しないでくれって言われていて、働いている人は20時までになんとか仕事を終わらせてくれとまで言い出して、代々木公園にパブリックビューイング会場は作っているのかよ!? 一転、代々木公園は中止って、二転三転するし色々と辻褄が合わない。これまで、そういうことが多すぎた。
世の中の人たちから東京五輪に対してこんなにも、なんで、なんでと「?」マークが出ているのに、東京都庁で働いていらっしゃる方や都民ファーストの会の人たちだって、みんな「?」マークなんだと思うんです。普通の常識で考えるとそうじゃないですか。でも、みんな「?」って言わないということは、余程、おかしなことになっているんだろうなと想像できる。
どう考えても、今の東京はおかしな事だらけなわけじゃないですか。緊急事態宣言が延長されて、映画館や百貨店は再開されましたけど、あれはダメ、これはイイというヘンなものだらけなのに、“内部”である都庁職員や都民ファーストの会に所属している人からはそれがおかしいという声は何も出てこない。それって、言えない空気になってんじゃないの? その辺は、小池さんに“裸の王様”感がある。