今週は中頃まで、上空の寒気の影響で本州付近は大気の不安定な状態が続きます。急な激しい雨や雷雨に注意が必要です。週末から梅雨前線は本州付近まで北上、北陸や東北も梅雨入りの発表があるかもしれません。
寒気の影響 天気の急変に注意
きょう14日は、上空の寒気の影響で中国・四国~北海道にかけて、あちらこちらで雷雲が発達。そんな中、関東甲信では、ここ10年で最も遅い梅雨入りとなりました(速報値)。「雷三日」という言葉があり、一度雷雲が発生すると、三日ぐらい続くことをいいます。今回も、上空の寒気の動きが遅いため、17(木)ごろにかけて大気の状態が不安定となりそうです。夏の夕立のように、局地的にザッと降る激しい雨に注意が必要です。寒気による不安定性の雨は予報が難しく、自分の住んでいる所が雷雨でも、10キロ先の隣町では日が差しているというような局地的な降り方をします。あす15日(火)も九州~北海道にかけて、変わりやすい天気です。16日(水)は近畿~東北にかけて、17日(木)は関東甲信を中心に、急な激しい雨や雷雨に注意が必要です。黒い雲が見える、急に冷たい風が吹く、雷鳴が聞こえたら、雷雲が近づいているサインです。天気の急変にご注意下さい。週末19日(土)頃からは、梅雨前線が本州付近に停滞するようになり、北陸や東北でもいよいよ梅雨入りの発表があるかもしれません。
【平年の梅雨入り】北陸:6月11日ごろ 東北南部:6月12日ごろ 東北北部:6月15日ごろ
梅雨前線の影響 梅雨空続く 沖縄の梅雨明けは?
22日(火)~27日(日)にかけて、近畿~関東は梅雨空が続く見込みです。東北も雨の日が多くなりそうです。沖縄は26日(土)にかけて雨が続くでしょう。沖縄の梅雨明けの平年は、6月21日ごろ。平年より少し梅雨明けが遅れそうです。
2週間天気の前半・後半を通して、気温は全国的に平年並みか高い予想です。本州では、30℃以上の真夏日にならなくても、湿度が高くなるため、熱中症の危険が高まります。食品の管理などにも、お気をつけ下さい。