記録的な大雨となっている鳥取県を中心に、12時間雨量が過去最大の値と比べて150%以上となっている所があります。この値が150%を超えると、災害発生危険度が極めて高いという研究結果があります。
これまで経験したことのない大雨
今朝、中国地方で線状降水帯が発生し、鳥取県や島根県には「顕著な大雨に関する情報」が発表されました。その後も発達した雨雲がかかり、鳥取県や島根県では記録的な大雨となっています。
この図は、今回の大雨における12時間雨量(7日12時までは実況値、その後18時までは予想値)と、その雨量がそれぞれの場所において過去最大の12時間雨量と比較して何割に達するのか、ということを示しています。鳥取県を中心に、過去最大の値に比べて、150%を超える大雨となっていることが分かります。
日本気象協会が静岡大学牛山素行教授との共同研究で調査した結果によりますと、この値が150%を超えると、犠牲者の発生数が急増する可能性があり、災害発生危険度が極めて高いといえます。
7月1日(木)~3日(土)の静岡県を中心とした大雨では72時間雨量と比較的長い期間の雨量で記録的な値となりましたが、今回の中国地方の大雨では12時間雨量と短い時間での雨量が記録的な値となっています。
日本海沿岸部での中小河川での氾濫や土砂災害に特に警戒が必要といえます。
さらに雨量が増える恐れ
8日(木)以降も梅雨前線が本州付近に停滞する予想です。中国地方では10日(土)頃にかけて断続的に発達した雨雲がかかり、さらに雨量が増える恐れがあります。
この先も最新の情報を常に確認し、自らの判断で命を守る行動に徹するよう心がけてください。