ペットはもはや大事な家族。読者とペットの愛おしい日常のひとコマをお届けします。今回の主役は、子犬のダイスくんです。
【写真】こんな姿見たことない! 枯れ葉をやさしく抱えて立ち上がる猫
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4月に子犬を迎えた。母はラブラドゥードルの血筋、父はビションフリーゼのミックスで、黒毛の雄。毛が抜けにくく体臭も少なめで、温厚な性格だという。
実を言うと、家族の中で私だけは犬を飼うことに反対だった。というのも、私が子供の頃は、たいてい子犬は庭の小屋で育て、家族の残したごはんを食べさせるといった飼い方だった。そのため、犬を家の中で飼うというのに抵抗があったのだ。
ところが、家族はケージや首輪、リードなどを次々と買いそろえていった。「彼」を迎えるための道具がそろっていく様子は、娘が生まれ、初めて家に迎えたときと同じ懐かしい光景だった。
「名前を付けなきゃ」。妻や娘たちがいろいろ考えたが、結局、私が考えた名前が採用された。おそらく反対している私に気を使ったのだろう。
イギリスの有名バンドの曲名をヒントに、サイコロのようにコロコロ転がりながら楽しく生きてほしいという願いを込め、「ダイス」とした。