キレてしまう人がいる一方で、キレたくてもキレることができない人、泣きたいのに泣けない人もいる。どちらも心の中では同じことが起きているという(illustration 田房永子/AERA 2021年10月11日号より)
キレてしまう人がいる一方で、キレたくてもキレることができない人、泣きたいのに泣けない人もいる。どちらも心の中では同じことが起きているという(illustration 田房永子/AERA 2021年10月11日号より)

■自分の歴史こそ重要

岡田:わけのわからないことが起きてしまうっていうことではなくなっているんですね。

田房:自分の事情を聴くようになったら自分のことを許しやすくなりました。誰でも自分なりの事情がありますよね。個人のことになると、昔のことをうじうじ言うのはやめなさいっていうのを聞きますが、自分の歴史こそ重要だと思うんです。みんな織田信長とかの話はめっちゃくちゃするのに、なんで自分の歴史の話をしないんだろう。一番自分の生活に直結しているんだから、一番重要じゃんって思うんですけど。

岡田:結局は自分の歴史が今の自分を作っているわけですからね。コロナ禍で閉塞感もあり、イライラする人も増えています。負の感情が生まれたらまずは自分の声に耳を傾けてみる、そのアクションが快適な生活への一歩になると思います。

(構成/編集部・三島恵美子)

AERA 2021年10月11日号より抜粋