【右】たぶさ・えいこ/1978年生まれ。漫画家。著書に『母がしんどい』『大黒柱妻の日常』『キレる私をやめたい』『母乳がいいって絶対ですか?』など【左】おかだ・のりよし/1951年生まれ。公認心理師。著書に『実践?受容的な?ゲシュタルト・セラピー』、DVDに「キレる私をやめたい!」など(写真:本人提供)
【右】たぶさ・えいこ/1978年生まれ。漫画家。著書に『母がしんどい』『大黒柱妻の日常』『キレる私をやめたい』『母乳がいいって絶対ですか?』など【左】おかだ・のりよし/1951年生まれ。公認心理師。著書に『実践?受容的な?ゲシュタルト・セラピー』、DVDに「キレる私をやめたい!」など(写真:本人提供)
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 キレたくないのにキレてしまう。そんな悩みを持つ人には「自分で自分の事情を聴く」というゲシュタルト療法が効果的だという。AERA 2021年10月11日号では、この分野の第一人者で公認心理師の岡田法悦さんと、怒りに悩んできた漫画家の田房永子さんが対談した。

【漫画】早く片付けなきゃ…!そんな時「自分で自分の事情を聴く」自己内対話にするとこうなる

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岡田法悦(以下、岡田):まず最初に自分の中にネガティブな感情があることを認めるということが大切です。社会的な役割のお面をかぶっているときに変な感情が出てきたら、それはあってはいけないことっていうふうになるわけでしょう。自分で自分を認めないっていう構図が自分の中にできあがっちゃうっていうことなんですよね。そうすると、中にいる感情が暴れ始めるんですよ。ケンカでもそうですけど、否定されるとむきになりますよね。自分の中の感情も、自分が否定されているって思うと存在を誇示したくなるわけですよ。だからまず、どんな感情であれ、そういう感情があるんだねっていうことを認める。それができると外に出すか、出さないでおくかっていう選択ができるようになってきます。あるんだねって認めるってことは、感情を外に出してしまうっていうことじゃありません。少しそのまま自分の中にいてね、出てこないでねと。あるのはわかってるし、あっていいんだよ、そんな風に自分と対話ができればいいんです。

田房永子(以下、田房):普通のカウンセリングだと、あなたはここにあてはまるからこうですよって教えてもらう感じです。ゲシュタルト療法は、自分で自分に聴くっていう感じだからこそ自分一人でいかせる、自分でできちゃう。聴くっていうことを訓練すればわかるようになって一人でできちゃうみたいな感じ。仕事とか、対人関係の問題とか、すべてにおいて生かせるんですよね。

 子育てもゲシュタルト療法によって気持ちが楽になりました。息子が今4歳で、保育園に行く時違う方向に走っていっちゃったことがあって。腹が立ちますが、なぜ腹が立つかというと登園の時刻に遅れちゃいけないというのが自分の中にあるから。でも息子が別の方向に走ったのは、私に対する彼のアクションです。ママは時間を気にしてカリカリしている。違う方向に走り出すのは4歳の彼がとれる唯一の自己主張なんだとわかるようになったのは、ゲシュタルト療法のおかげです。

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