42歳での電撃結婚。伝説の高齢出産から4年。母として、女優として、ますますパワーアップした水野美紀さんの連載「子育て女優の繁忙記『続・余力ゼロで生きてます』」。今回は、なぜか決勝まで勝ち進んでしまった、Amazonプライムビデオのオリジナル番組「ザ・マスクド・シンガー」の裏側をそっとお教えします。
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どうも。ローズです。
Amazonプライムビデオの「ザ・マスクド・シンガー」という番組。
12人のセレブ(←これむずがゆいのな)がマスクを被って歌って競うという番組。
なぜか私がここにキャスティングされて、名だたる歌手の皆さんおられる中、決勝まで勝ち進むという番狂わせを演じたのであります。
マスクっていうか、全員、ほぼ着ぐるみ。
最初に連絡をもらって企画書を見た時の感想は「ん?」。
え、歌うの? 姿を隠して? で、競うの?……へえーーーー。ん?
この感覚、あの時に似ている。「浦安鉄筋家族」のドラマの企画書を最初に見た時の感覚に似ている。
あの時も「え?……ドラマ化?……どうやって?」と思ったものだ。
プロデューサーから電話で「大丈夫! 君なら羽ばたける!!」とよくわからない説得をされ、出演が決まってしまった。
今回の企画、歌手だけじゃなくてスポーツ選手や役者など様々なジャンルの出演者を集めて闘うらしい。
「役者は顔で踊って顔で歌え」
これは昔、古田新太先輩に教わった教訓である。しかし、マスクを被ってしまってはそれができない。どうしたものか。
1カ月以内に、どの曲を歌うか決めなくてはならなかった。全員が、決勝まで進んだ場合の、全6曲を選ばなくてはならない。
曲の許可を取ったり、オーケストラでオケの録音をしたりするので準備に時間がかかるらしく、とにかくすぐに歌う曲を決めてくれという感じだった。
しかし一体どんな番組なのか、どんなメンバーでやるのか分からない事だらけで結局、何も決められないまま最初の打ち合わせの日をむかえた。