この2役はもう、寄り添うとかじゃないんですよね。共感はできない。だけど、理解者にはなりたいなと思います。見に来てくださるファンの方には、そうだなあ……。「普段の僕とは違う人がいると思ったほうがいいです」と伝えたいです。
──『葵上』ではどろりと濃厚な恋愛が描かれます。誰かに想いを寄せられたとして、「可愛い」が「重い」に変わる境界は?
僕はけっこう寛容なタイプですね。なにが嫌かな。例えば、「女子とご飯に行かないで」は、まあ、はい、ってなりますが、「女子の連絡先を消して」は言いすぎかもなー(笑)。
うーん、自分から女子に連絡とかはしないと思いますが、この仕事をしてたらなかなか難しいんですよね。大先輩にありがとうございました、とか言わないといけない場面はやっぱりあるじゃないですか。
──大人向けな2作品に挑みますが、自分のことはもう大人だと感じる?
思わないですね。今月、僕24……ん? うん、24になるんですけど、中学生や高校生の時に思い描いていた24歳はもっと大人なイメージでした。実際はまだまだ毎日発見だらけだなーって。でも、それをいかに吸収できるかを大切にしているので、子どもの心を忘れたくないなと思います。とりあえず言われたらやってみるのが好きです。
子ども心を忘れない人でぱっと思い浮かぶのが、長瀬智也くん。自分の好きなことを思いっきり楽しんで、それが仕事にも生きるというか。僕も、遊びでも全力でやりたいなと思います。
グループのメンバーはみんな子どもみたいな人たちなので、一緒にいると楽しいです。いちばん大人だと思う人……。くっ……。いるかなそんな人(笑)。やる時はしっかりやるんですよね、スイッチが入る瞬間はみんな一緒で。でも基本的には、ふざけた会話しかしてないですね。
──舞台の稽古でハードな日々ですが、メンバーは気にかけてくれる?
岸(優太)くんは「稽古どんな感じ?」とか「今日稽古だったの?」と声をかけてくれます。