松原は自身初の規定打席に到達し、打率.274、12本塁打、37打点と飛躍の年になったが、身体能力はピカ一の吉川尚輝、正捕手として期待された大城卓三は規定打席に到達できず。北村拓己も中田翔日本ハムからシーズン途中に加入すると、出場機会を減らした。

「吉川は左投手の時にスタメンを外れる機会が多いですが、正直もったいないと感じますね。使い続ければ左投手にも対応できる。あとはあの守備範囲ですよね。広島の菊池涼介と遜色ないほど広い。常時起用すればゴールデングラブ賞を獲得できる可能性も十分にある選手です。吉川に限らず巨人は将来有望な若手が決していないわけではない。北村も伸びしろ十分だし、高卒ルーキーの中山礼都、秋広優人は将来の巨人を背負って立つ逸材です」(スポーツ紙記者)

 いつまでも菅野、坂本に依存していてはチームが成長曲線を描けない。V奪回に向け、「ヤングジャイアンツ」の台頭は不可欠だ。(桜庭嘉男)