そしてクリニックについては、こう語る。

「今日の午前に通院していたら、火事にあって搬送されたかもと思うとゾッとします。クリニックは先生とそのアシスタントが1人、受付が2人。リワークがある日はもう1人いて だいたい5、6人でした。人気があるクリニックで多いとき、1時間待ちもあり、待合室に15人以上いる時もあった。階段にドアがありますが、コロナもあり、換気のため、開いていた。梅田なのでサラリーマン、中間管理職のような患者が多かったように思う。患者は多くいるが、トラブルとかには遭遇したことはない。先生たちが無事なのか、本当に心配です」

 登記簿によると、火元となった4階は92平方メートル。ビルは1970年7月に建てられた。現場を訪れた、クリニックの入るビルのオーナーはこう話した。

「うちらは被害者だ。明日から警察が調べるそうや。外から見た限りボヤのような感じに思えたが、亡くなった方が多くおられると聞き、残念です。ビルの構造? エレベーターがあり、横に内階段がある。外に非常階段はない。スプリンクラーはわからんわ」

(AERAdot.編集部 今西憲之) 

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