夫の行動をよ~く観察して、「何でできないのかな」「何でここが汚くなっちゃうのかな」というのを見極めて、ここにあったら使うだろうなという位置に、掃除グッズなどを配置しています。私はもともと、見た目重視のすっきりとした収納にこだわりすぎて、夫や子どもの行動に全然目を向けられていなかったんです。でも、夫が家事に参加するようになってから、本人が面倒に思ってしまうのなら意味がないと思って見直しました。
それで収納も、「隠す収納」から「見える収納」に変えていきました。中が隠れるような白いケースから、クリアケースに変えてみたり、ケースの中にケースを二重にしまいこむのをやめて、片付けるまでのアクション数を減らしてあげたり。自発的に動いてくれるようになって、家族の顔を想像しながら部屋を作ることの重要さを実感しています。
――夫のサポートが身になっていくにつれて、ほしのこさんの仕事ぶりや心境に変化はありましたか。
夫が家事をやってくれているので、それまでの倍くらい、仕事をスムーズにこなせるようになりました。心にも余裕ができて、しんどくなっていた仕事も楽しさを取り戻せました。夫自身、家事に参加したことによって、私の笑顔が増えて関係性がよくなったと思ってくれたようで、お互いのためになるのだと実感したみたいです。そこからは、何も言わずとも手伝ってくれるようになりました。夫は指示されるのが苦手なので、自発的に動くように心がけたのは正解でした。
私としても、「あれやってこれやって」とお願いするのって、押し付けているようで嫌なんです。「私がこれやってるんだから、あなたそれやってよ」と不満がたまってしまいますし、お願いされたほうは「やってあげている」という意識になってしまう。お互いが自然に行動を起こしてメリットを生む関係性が理想的だなと思います。
――じゅんたんさんは飲食店の経営者を辞めて、現在はほしのこさんのサポート業務に専念されているそうですね。