ほしのこさんと夫のじゅんたん氏(本人提供)
ほしのこさんと夫のじゅんたん氏(本人提供)

 私が家で泣いていたのを、夫に見られた時からです。わけもなく涙が出てくるけれど、やっぱり隠しきれなくて。夜中に涙を流しながら洗い物をしていた時に彼が起きてきて、どうしたの?って驚かれて。そこで私もようやく、夫に悩みを話すことができました。夫はこのままだと私の体調も夫婦の関係もうまくいかないことを察して、今後の仕事スタイルや夫婦の方針、家事の分担についても親身に話をしてくれました。夫が変わっていったのはそれからです。

――その後、じゅんたんさんからはどのようなサポートがありましたか。

 まずは掃除機がけから始まりました。でも、最初は目に見えるところだけをかけがちで、物をどかして家具の下を掃除するといったことができませんでした。洗い物もやってくれたのですが、洗うだけ洗って、シンクがびちゃびちゃ。やってくれるのはありがたいのですが、どうしても中途半端な部分が目につきます。「そうじゃないんだよな」と思いつつもダメ出しはせず、ゆっくり見守っていきました。半年ほど経ってようやく、自分が後から直さなくてもいいくらいに家事をマスターしてくれました。

――半年間ダメ出しを控えたのはなぜでしょうか?

 ダメ出しをして「じゃあやらない」と言われても嫌ですし、モチベーションは自分がうまくコントロールしてあげようと思って(笑)。まずは行動を起こしてくれたことに感謝して、ほめて感謝してというのを忘れないようにしようと心がけていました。あとは「こういう行動がうれしかった」といったように、自分の心境をその都度言葉にして、伝えるようにしていました。

――ほかに、夫が自発的に家事に参加したくなるように意識していたことがあれば教えてください。

 ホームセンターやドラッグストアに、一緒に買い出しに行くようになりました。夫が「これは便利そう」「時短につながりそう」と思ったものを自分で選んで買うんです。たとえばお風呂掃除のブラシとかも、夫が使いやすいものを選んで使い分けています。私の選んだ道具は見た目も重視していたので、彼としては使いづらかったようです。それで掃除が億劫になるぐらいなら、デザイン性のこだわりには目をつぶって、彼が使いやすいものにしようと任せるようになりました。

――部屋のレイアウトにも、掃除がしたくなるような工夫があるようですね。

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掃除がしたくなるような「収納術」