サカナクションがアリーナツアー完走、15周年を迎えデビュー曲から新曲まで披露
サカナクションがアリーナツアー完走、15周年を迎えデビュー曲から新曲まで披露
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 サカナクションのアリーナツアー【SAKANAQUARIUM アダプト TOUR】が、日本武道館4DAYSでファイナルを迎えた。

 昨年12月より行われていた全国6都市14公演で構成されたアリーナツアーは、2020年2月に新型コロナウィルスの感染拡大の状況を踏まえ全国ツアーが中止となってしまって以降、サカナクションとしては約2年ぶりとなった有観客ライブツアーで、3月30日にリリースされるニューアルバム『アダプト』のリリースを記念して実施された。

 オンラインライブのコンセプトを踏襲し、会場には巨大なアダプトタワーがそびえる。徐々に会場が暗闇に包まれていくとタワーの最上部のまるで灯台の灯のようなサーチライトが光りライブは「multiple explosure」でスタート。続いてニューアルバム『アダプト』にも収録予定の「キャラバン」を披露。各方面から注目を集める若手女優の川床明日香がモニターに登場、さらに「スローモーション」「『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』」ではステージ上に川床が登場し、サカナクションの演奏と並行してアダプトタワーを舞台にした女性の物語が進行していった。

 新曲「月の椀」では、山口がアダプトタワー中2階に移動し、会場に設置された2台の超大型サービスモニターを活用した映像演出で楽曲を披露。続く「ティーンエイジ」では女性の狂気が山口や会場全体を包む衝撃の演出に。さらに「壁」「目が明く藍色」と映像ギミックを大胆に導入、川床が演じる女性の物語と楽曲世界が一体化し、前半は終了した。

 一転し、クラブミュージックセットにライブは移行。アダプトタワー最上階に設置されたDJセットでバンドメンバーが「DocumentaRy」をパフォーマンス。さらにバンドフォーマットに移行し「ルーキー」、新曲「プラトー」を披露。その後に「アルクアラウンド」「アイデンティティ」とロックチューンが続いた。

 配信リリースされたばかりの新曲「ショック!」では、古館佑太郎、嶋田久作、エモン久瑠美らが出演する架空の情報番組『Shock!』が会場に設置された2面のサービスモニターに映し出され、その番組から派遣された女性レポーター・るうこがメンバーにインタビューを試みるという、ライブ会場がTV番組の中継先になる奇想天外な設定に。新曲ながらもサカナクションらしいぶっ飛んだ演出に乗せて観客も通称“ショックダンス”を踊る。さらにヒット曲「新宝島」では、ツアーファイナル2DAYSのみチアダンサーも登場、会場は最高潮の盛り上がりとなった。

 アンコールでは、今年サカナクションがデビュー15周年であることからデビュー曲である「三日月サンセット」を披露。さらに、「新しい音楽の伝え方を模索していく」と宣言し「ナイトフィッシングイズグッド」を演奏。未来を見据えたバンドのエモーショナルな演奏に観客は酔いしれた。

 なお、1月29日と1月30日の公演は、2月6日までアーカイブ配信中。

Photo by 横山マサト

◎セットリスト
【SAKANAQUARIUM アダプト TOUR】
01 multiple exposure
02 キャラバン
03 なんてったって春
04 スローモーション
05 『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』
06 月の椀
07 ティーンエイジ
08 壁
09 目が明く藍色
10 DocumentaRy
11 ルーキー
12 プラトー
13 アルクアラウンド
14 アイデンティティ
15 ショック!
16 モス
17 夜の踊り子
18 新宝島
19 忘れられないの
EN01 三日月サンセット
EN02 白波トップウォーター
EN03 ナイトフィッシングイズグッド
EN04 フレンドリー

2020年1月29日(土)および2020年1月30日(日)公演を配信
アーカイブ視聴期間:1月31日(月)18:00 ~ 2月6日(日)23:59
https://sakanaction.jp/feature/adapt_budokan_online

◎リリース情報
アルバム『アダプト』
2022/3/30 RELEASE
<NF member -Limited Edition- (完全生産限定商品)(2CD+Blu-ray)>
NZS-875 7,700円(tax in.)
<初回生産限定盤A(CD+Blu-ray)>
VIZL-1995 5,500円(tax in.)
<初回生産限定盤B(CD+DVD)>
VIZL-1996 4,950円(tax in.)
<通常盤(CD)>
VICL-65644 2,090円(tax in.)