低気圧に伴う雲が、日本海で大きく渦巻いています。特徴は動きが遅く、影響が長引くこと。東北での主な大雪エリアは3段階のフェーズで変わり、日本海側だけでなく太平洋側でも18日にかけて注意が必要です。20日以降も日本海側を中心に雪が降り積もるでしょう。
①16日夜~17日朝 東北南部・仙台なども積雪 岩手沿岸は大雪
16日夜から17日朝にかけては、低気圧南側の雪雲の帯が東北南部にかかる予想です。
山形・宮城の山沿を中心に雪が強まり、仙台や福島など太平洋側の都市部でも数センチ程度の積雪の恐れがあります。朝は時間に余裕を持つようにしてください。
岩手沿岸でも、東風が山にぶつかる影響で、大雪が始まり、日中はこのエリアが拡大する恐れがあります。
②17日日中 日本海側+青森・岩手の太平洋側でも大雪
17日日中は、大雪エリアが2つ。
1つは、秋田県南部~山形県~福島県会津方面に低気圧周辺の活発な雪雲。
もう1つは、岩手県沿岸から青森県太平洋側に大雪エリアが拡大するでしょう。
予想される雪の降る量は、17日午後6時までの24時間に多いところで40センチ程度に達する見込みです。
局地的には1時間で10センチ近く積雪が急増する恐れがあります。
太平洋側でも大雪による交通影響などに十分注意が必要です。
③17日夜~18日朝 東北南部で大雪
17日夜から18日朝にかけては、低気圧本体が東北付近を通過する見込みです。
まだ進路に幅はありますが、今のところ山形県・福島県の会津・宮城県の山沿いを中心に大雪を降らせ、仙台など平地でも再び積雪の恐れがあります。
風も一段と強まり、吹雪く所が多くなりますので、交通機関への影響にも一層の注意が必要です。
大雪や着雪による停電の恐れもあるため、カイロや毛布など、電気を使わずに暖を取る方法も考えておきましょう。
穏やかなのは19日くらい 20日は広く雪や雨 その後、日本海側は大雪
来週にかけても、東北では場所を変えつつ、雪が続きそうです。
目先で広く天気が穏やかなのは、19日(土)の日中です。
雪は小康状態で、除雪や翌日からの雪に備える貴重なタイミングになるでしょう。
19日(土)の夜から20日(日)は南岸低気圧の影響で、東北は広く雪や雨の予想です。
まだ予想に幅はあるものの、低気圧のコースや降り出す時間帯によっては、太平洋側でも雪の量が多くなる可能性があります。今後の情報に注意してください。
21日(月)から来週中頃にかけては冬型の気圧配置が強まり、日本海側で再び大雪や吹雪の恐れがあります。
週明けは真冬の寒さも戻るため、引き続き大雪や寒さへの備えが必要です。