お母ちゃんが考えることではないよ!

 ここでの議論には正解はありません。でも、ちづるさんは、こうしてみんなで考えることが大切なのだと繰り返しおっしゃっていました。

イベントに登壇した脳性まひの当事者で、Eテレ「バリバラ」でもおなじみの玉木幸則さんと。玉木さんのお話はいつも深く、とても考えさせられます(江利川ちひろさん提供)
イベントに登壇した脳性まひの当事者で、Eテレ「バリバラ」でもおなじみの玉木幸則さんと。玉木さんのお話はいつも深く、とても考えさせられます(江利川ちひろさん提供)

 帰りに、玉木幸則さんとかるがもCPキッズのピアサポーターとで話をしていた時のことです。私たちは全員母親なので、悪天候の中、玉木さんがおひとりで新幹線で来られたという話を聞き、「うちの子もひとりで新幹線で移動できるくらいになってほしい」とピアサポーターのひとりがポロッと言ったのですが、玉木さんは「それはお母ちゃんが考えることではないよ!」とおっしゃいました。

 確かに子どもの人生は子どものものですよね。全員がストンと納得しました。玉木さんのお話はいつも深く、とても考えさせられます。

 医療が進歩し、新生児の救命率が世界トップクラスになった日本では、命が助かる赤ちゃんが増えた一方、後遺症として残る障害は多様化しています。障害についてこうして多くの方に知ってもらうことは、生きづらさをほんの少しでも解消することにつながるのかもしれません。Get in touchさんの取り組みを、これからも応援していきたいです。

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