ハリー・スタイルズが、2022年5月19日に米モーニング・ショー『TODAY』に出演し、毎年恒例となったこのロングラン番組のサマー・コンサート・シリーズの今年のトップバッターとして、米ニューヨークのロックフェラー・センターでライブを行った。
翌20日にニュー・アルバム『ハリーズ・ハウス』の発売を控えたハリーは、雨の中で声援を送っていたファン(記録的な5万人の希望者の中から番組によって選ばれたそうだ)に向け、曲の合間に手を振ったり笑顔を見せながら6曲を披露した。2曲は『ファイン・ライン』のヒット曲「Watermelon Sugar」と「Golden」、1曲はすでにリリースされているニュー・アルバムからのリード・シングル「As It Was」、2曲は今年の【コーチェラ】で初披露した『ハリーズ・ハウス』の収録曲 「Boyfriends」と「Late Night Talking」、そして1曲は未発表曲「Daylight」だった。
ある時点で、観客の中の何人かのファンが、ハリーにいくつかの質問をする機会を得た。『ハリーズ・ハウス』の収録曲の内、ソングライティングが最も難しかったのはどれかという質問に対して彼は、たった今パフォーマンスを披露したばかりの「Boyfriends」だと答えた。
ネオン・イエローのストライプのジャンプスーツ姿の彼は、ミッドナイト・ブルーに星空の模様が描かれたアコースティック・ギターでこの曲を披露したが、「いろいろなバージョンがあったんですよ。僕たちはどのバージョンがアルバムに最適なのかを判断しようとしていました。異なるギターやボーカル・アレンジがあったんですね」と明かした。
また、屋外インタビューでは「Boyfriends」について、前作『ファイン・ライン』のレコーディングを終える頃に書いた曲だと述べた。「急いで仕上げることもできたんですが、(この曲には)特別な何かがある気がして、じっくりと作りたかったんです。アルバムに収録されることになると分かっていました。そうなる運命でしたし、この曲は大好きなんです」と彼は語っている。
また、今年9月に主演映画『ドント・ウォーリー・ダーリング』が公開予定のハリーは、音楽だけでなく、俳優としても活動できることに感謝していると語ったほか、『ハリーズ・ハウス』が自分にとって非常に特別なプロジェクトである理由について、「僕の好きなものを全部集めたような感じで、ずっと作りたかったアルバムに近いんです。だから本当に嬉しいです」と話した。
そして、「僕にとって、間違いなく最も個人的なレコードだと思います。これまでで最も親密な形で作られた作品であることは間違いありません。もちろん、パンデミックやその他もろもろが、この作品に加えた要素もあります。小さな部屋で少人数で作ったんです」と語っている。