物の定位置が決まってスッキリ。家族の憩いの場に/アフター
物の定位置が決まってスッキリ。家族の憩いの場に/アフター

 プロジェクトでは、片づけるときに家族とのコミュニケーションを大切にすることを伝えています。彼女も3人の子どもたちと話し合い、一緒に悩みながら、たくさんの物を手放しました。

「もう使わないおもちゃは、歳の近い親戚にあげました。捨てるよりもあげる方が、『一緒に遊ぶときにまた使えるね』と、子どもたちも手放しやすかったみたいです。繰り返すうちに、子どもたちの方から『これもあげる!』と言い出すようになって、子ども部屋がみるみるきれいになっていきました」

 子ども部屋以外の場所は、物はそれほど多くはなかったものの、定位置が決まっていなかったのであちこちに散在している状態。収納する場所を決めたら子どもたちにも共有すると、みんなで使った物を片づけられるようになっていきました。

 今では小学校の準備を自分でできるようになったり、遊びたいおもちゃを探すことなくすぐに取り出せたりと、子どもたちの生活が変わりました。でも、片づけを通して1番変化を感じているのは、ママである彼女です。

「ビックリするくらい、子どもに対するイライラがなくなりました。今までは何かあったときに感情のままに怒ることが多かったのが、客観的に状況を見られるようになったと思います。なぜこうなったのか、どうすればこの状況が改善できるのか、ということがわかるので、怒る必要がないんです」

 家族間のコミュニケーションが増えたことで、きょうだいだけで遊ぶ時間も増えました。今までは3人それぞれの意識がママに向かっていましたが、それがなくなることでママの時間に余裕でき、好循環を生んでいます。

 以前の余裕のない生活から一変。最近では平日に子どもたちと動画を見ながらダンスをするくらい、みんなで楽しい時間を共有できていると言います。子どもの友だちが遊びに来たときには、「泊まっていけば?」と自分から提案しました。今まで見られては困る物を寝室に押し込んだりしていた過去からは、考えられないことです。

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