LEO:普段会話したり一緒に遊びに行くことでメンバーに対する解像度が上がるし、お互い理解し合えるほど、心地よい存在になる。それが自然とパフォーマンスの成長にもつながっている。言いたいことが言い合える関係性であることが、BE:FIRSTの良さだし、音楽で世界を目指すグループにとって美しい形だと思います。
RYOKI:ある意味、RYUHEIはBE:FIRSTの象徴かもしれない。他のメンバーももともと持っていたマインドに通じるものがあると思うけど、RYUHEIは若くて吸収率が高くて、変化が大きい。RYUHEIの成長を見ていると、「BE:FIRSTはこうあるべきだ」ということを再認識できるし、グループが良い状態だと感じられる。
■個性が際立つスタイル
LEO:「チームをよくしよう」と思って何かをするより、素の状態でいられることが健康的だよね。もうひとつ、僕らは「こなさない」グループでありたい。ファンの皆さんは、有限の時間やお金を割いてライブに来てくれたり、雑誌を読んでくれたりする。だから、毎回毎回100%を出すということは、メンバー全員で共有しています。
SOTA:歌に関してはそれぞれ個性100%でやらせてもらっています。踊りはバラつきと個性は紙一重なので、すごくシビアに判断して作っています。僕は以前ダンサーと並行してコレオグラファーの仕事をやっていて、どんな楽曲のアプローチも俯瞰して見る癖がついていると思う。「Gifted.」のラストはあえてぐちゃぐちゃにしていますが、しっかり揃えている「Betrayal Game」や「Bye-Good-Bye」でさえ、ところどころ個性がにじみ出る。なので、BE:FIRSTは個性で見せられるのが強みというより、シンクロさせても個性がにじみ出ちゃうのが強みだと思います。
JUNON:「Gifted.」の最後は毎回アドリブでやっていて、いつもプレッシャーは感じるんですが、あのパートがあることによって、躊躇なくフリーダンスができるようになった。変な恥じらいがなくなりました。
SHUNTO:BE:FIRSTになる前、小さいグループで活動していた頃は、ダンスをそろえることに気を取られていました。でも、ダンスは音に対する捉え方の違いで良いニュアンスの幅が生まれる。BE:FIRSTのスタイルはすごく自分に合っていると思います。
MANATO:そろっている方がキレイに見えると思いますが、僕らは個性を目立たせるためにそろえているんです。「Gifted.」でそれぞれがフリーダンスをするからこそ、その前のパートでは角度の合わせ方までみっちり話し合ったり。こういうやり方を突き詰められれば、まとまっているけれど個性がある、他にはないグループになれると思っています。
(構成/ライター・小松香里)
※AERA 2022年8月29日号
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