AERA2022年8月29日号
AERA2022年8月29日号

――取材の合間も談笑したり、鼻歌が飛び出したり、仲の良さが印象的だ。

LEO:僕らの強みはメンバーがそれぞれをリスペクトしているところ。自分と違うということは自分にはない魅力を持っているということだし、逆に自分の特徴もわかっているし。やっぱり、自分を理解して相手を理解することは大切だと思うんです。これはアーティストに限らないことで、例えば自分を“モブキャラ”だと思ってしまう人がいるかもしれないけど、誰もがその人生の主人公で、ひとりの人間として尊重されるべきだと思う。だから、僕たちがメンバーそれぞれを尊重していることは、普通のことなんです。

SOTA:尊重される側それぞれが自分磨きをする姿を見ているので、自然と尊重できるんだと思います。

MANATO:オーディションの時から約1年半ずっと一緒にいて、メンバーそれぞれの強みや武器がわかっている。だから、新曲を聞いた時の「ここのパートは誰々っぽいね」っていう考えが7人一致していることも多いんです。

JUNON:プライベートも一緒にいるからね。

SOTA:この前、MANATOと「久しぶりじゃない?」って話したけど、会ってないのは2日だけだったね(笑)。

■誰かの背中を押したい

――グループを結成するまで、それぞれが歩んできた道は違う。だが、全員が「過去があってこそ」と胸を張る。

RYOKI:高校生の頃から芸能界で俳優の仕事をしていて、理不尽な思いや挫折を何度も経験しました。でも、根本にある、夢を届けられる仕事だということと、芝居やパフォーマンスを通じて誰かの背中を押したいという気持ちはぶれなかった。だから、続けてこられたんだと思います。つい最近も、実際にBE:FIRSTが人の背中を押すことができた話を知ってすごくうれしくて、僕らじゃないとできないことが確実にあるということを認識できた。そんな出来事が糧(かて)になっています。

RYUHEI:僕は幼稚園の年中からダンスに没頭してきました。自信がついてきた10歳くらいの頃、最初に覚えた基礎が抜けていることに気付いて、すごく悩んだ。行きたいレッスンだけ行ったり、先生に認めてもらいたいだけで自分のダンスを探すことを忘れていたと反省しました。そこから基礎を再確認して、一個一個の振りを掘っていくことで、組み合わせた時の見え方が繊細になると知ったり。いろいろな失敗や学びがあったからこそ、いま柔軟な考え方ができるようになったと思います。

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