堂本光一が22年間主演を務める“日本一チケットが取れない舞台”。「Endless SHOCK」と、コロナ禍が生んだスピンオフ作「-Eternal-」。二つの物語が交わるとき、観る者はSHOCKの神髄に触れる。
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ブロードウェイの頂点を目指す若者たちの夢と挫折を描いたミュージカル「Endless SHOCK」。作・構成・演出・主演を務める堂本光一は、コロナ禍にあっても、「みなさんに心の潤いをお届けする」というエンターテイナーの矜持を貫いてきた。
2020年2月、感染拡大防止の観点から公演が中止になると、インスタライブでパフォーマンスやファンへのメッセージを配信。そして万全な感染対策をとった新作を構想し、9月からスピンオフ作品「Endless SHOCK ―Eternal-」を上演した。21年には、「Endless SHOCK」本編を映像作品化し、全国の映画館で公開。「-Eternal-」も再び劇場で披露し、“ウィズコロナ時代のSHOCK”を確立した。
そして今年、堂本は新キャストたちを率い、SHOCK史上初の「2作同時製作」に挑んだ。およそ1カ月の稽古期間で、新演出で上演する「-Eternal-」と、ウェブ配信する「Endless SHOCK」本編の映像作品を完成させたのだ。
当の本人は、「ちょっとありえないぐらいのスケジュールなんですよね。みんなてんやわんやで、ほんとに誰がこんなことやろうって言い出したんだろう」と、とぼけて笑う。
注目の新キャストの一人が、Sexy Zoneの佐藤勝利。物語の鍵を握る重要人物である、主人公・コウイチのライバル役に抜擢された。
「14歳でジャニーズに入って初めて生で触れたエンタメが『Endless SHOCK』でした。僕の人生が変わった舞台。光一くんに『お前飽きただろ』って言われるくらい何度も観させて頂いていて。真正面で光一くんを見ていたのに、背中を見る立ち位置になって、すごく感慨深いです」(佐藤)