J-HOPE(28)/1994年2月18日生まれ。ラップ担当。光州(クァンジュ)出身。明るく、サービス精神旺盛で、誰に対してもフレンドリー。練習生時代に事務所の都合でボーカルからラップに転向し歌も上手。ラップメイキングや作曲にも積極的で、ソロ曲「MAMA」では夢を支えてくれた母への感謝を歌った(写真:Getty Images)
J-HOPE(28)/1994年2月18日生まれ。ラップ担当。光州(クァンジュ)出身。明るく、サービス精神旺盛で、誰に対してもフレンドリー。練習生時代に事務所の都合でボーカルからラップに転向し歌も上手。ラップメイキングや作曲にも積極的で、ソロ曲「MAMA」では夢を支えてくれた母への感謝を歌った(写真:Getty Images)

「今」は、BTSを語る上で欠かせないワードだ。彼らはいつも、自分自身の「今」を歌にする。「No More Dream(ノー モア ドリーム)」で学校にはびこる不条理や、若者たちの夢を奪う社会への苦言を歌ったのは、ほぼ全員が10代だった頃だ。他にもデビュー直後の心境と成功への渇望を歌った「Born Singer(ボーン シンガー)」、米国でのブレイク後、「ごめんね ビルボード、ごめんね ママ、息子が人気者で」と歌った「MIC Drop(マイク ドロップ)」……。彼らの歌には、彼らがその時に感じたこと、経験したことが生々しいまでに綴(つづ)られている。だからこそダイレクトに若者たちの心に伝わるし、等身大だから共感され、強いメッセージとしてガツンと心を打たれるのだ。

JIMIN(26)/1995年10月13日生まれ。ボーカル担当。釜山出身。ファルセットを利かせた艶のある歌声とモダンダンス仕込みのしなやかなダンス、シックスパックと朴訥(ぼくとつ)とした素顔などギャップが満載。新アルバムに収録されている「Friends」は同い年のVとの友情を歌ったユニット曲(写真:Getty Images)
JIMIN(26)/1995年10月13日生まれ。ボーカル担当。釜山出身。ファルセットを利かせた艶のある歌声とモダンダンス仕込みのしなやかなダンス、シックスパックと朴訥(ぼくとつ)とした素顔などギャップが満載。新アルバムに収録されている「Friends」は同い年のVとの友情を歌ったユニット曲(写真:Getty Images)

■大切なクムが三つある

 20年に行われたオンライン公演ではRM(アールエム)がエンディングトークで「Stay Gold(ステイ ゴールド)」のタイトルにかけ、こう語った。

《ゴールドは韓国語でクム。世の中には大切なクムが三つあると言います。黄金(ファングム)、塩(ソグム)、そして、今(チグム)。僕にとってゴールドとは、BTSとARMY(BTSのファン)が共にしている、まさに今、この瞬間なのです》

 BTSは今も、黄金に輝く「今」を生きている。

RM(27)/1994年9月12日生まれ。リーダー。ソウル生まれ、高陽(コヤン)育ち。ラッパー。IQ148の頭脳と教養、高い社会意識から生まれるラップリリックと発言が若者たちに絶大な影響力を持つ。エッセイや自己啓発本など愛読書はジャンルレス。趣味は盆栽と美術館巡り(写真:Getty Images)
RM(27)/1994年9月12日生まれ。リーダー。ソウル生まれ、高陽(コヤン)育ち。ラッパー。IQ148の頭脳と教養、高い社会意識から生まれるラップリリックと発言が若者たちに絶大な影響力を持つ。エッセイや自己啓発本など愛読書はジャンルレス。趣味は盆栽と美術館巡り(写真:Getty Images)

《僕たちは決して才能にあふれたグループではないんです。でも、努力する才能はあるかもしれない》(anan 2057号)

 これは米国でのブレーク前夜の17年に聞いたSUGA(シュガ)の言葉だ。BTSは努力家集団だ。それも尋常でないほどストイックな。BTSの音楽の要であるSUGAは、音楽制作に並々ならぬプライドを持っている。それゆえ、自分に妥協は一切許さない。19年に公開された彼らのツアードキュメンタリー映画「BRING THE SOUL:THE MOVIE(ブリング ザ ソウル ザ ムービー)」には、SUGAが「寝る時間すらない」と嘆きながら、音楽制作に打ち込む姿が映されていた。

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