あ行の言葉の不思議なチカラ
実はあ行の言葉には、すべて同じような顔文字効果があります。
●そうなのですね
→えっ、そうなのですね
「えっ、」があることで、相手の話に興味を持っていることが伝わります。言葉の共感性が高くなるのです。チャットのやりとりを想定すると、いっそう「あ・い・う・え・お」の顔文字効果がわかります。
●「来週中に予算案を出してもらえますか?」
「来週中は難しいです」
→「来週中に予算案を出してもらえますか?」
「うーん、来週中は難しいです」
「難しいです」だけではあまりにもそっけなく、少し傲慢な印象を与えます。こんなとき、仲の良い人とのやりとりなら、きっと文末に困ったふうの顔文字をつけるでしょう。「うーん」と入れることで、その顔文字と同じ効果が生まれます。検討し、悩んでいるのが伝わり、悪い印象を相手に与えません。
リアクションも同様です。「ええ!」「おお!」などとつけるだけで、言葉に感情が宿ります。次の例文であれば、より成功を喜んでいることが伝わるでしょう。
●「企画が無事採用されました!」
「よかったです」
→「企画が無事採用されました!」
「おお! よかったです」
このように、「あ・い・う・え・お」をプラスすることで、気持ちが増幅して伝わります。これで顔文字に頼らなくても、短いフレーズから受ける冷たい印象を払拭できるのです。
ちなみに、これは会話でも役に立ちます。
「おお、それはすごいですね」
「あっ、なるほど。よくわかりました」
このように、会話でも「あ・い・う・え・お」をプラスすれば、より気持ちが伝わります。相手も気分よく話を続けられるでしょう。
(本原稿は、田口まこ著『短いは正義 ~60字1メッセージで結果が出る文章術』からの抜粋です)