20年近く私たち夫婦と暮らしてきたマルチーズの小太郎くんが天国にいってから、もう何も飼わないと心に決めていました。
それから10年。13年前、主人に譲渡会に行ってみよう!と誘われ、何カ所かの譲渡会に行きました。たくさんの寂しそうな目をした子たちを見ていたら、もう一回犬を育てようかという気持ちになりました。
ある譲渡会で出会った寂しい目をした女の子が、今私たちの間に割り込んでテレビを見ているビーンちゃん(写真)です。
わが家に来たときは、洗ってもらったことがないようで、ちょっぴりクチャ~い! お風呂が大嫌いで、入れるのが大仕事でした。
それが、いまでは自分からお風呂場の前で待つようになり、シャワーも進んで浴びています。成長しましたヨ!
旅好きな私たち夫婦はよく犬も連れていきましたが、車酔いする子がいることに気がついていませんでした。以前の子たちは車に乗って、窓から顔を出したりするのが好きでしたので。
ビーンちゃんは最初は車酔いし、ポリ袋が必需品でしたが、だんだん慣れて、今では車大好き。自分から飛び乗り、運転席にちゃっかり座ってなかなかどきません。北海道にも数回行き、フェリーも平気でした。
去年のクリスマスには13歳になり、足腰が弱って耳もやや遠くなりましたけど、少しでも長生きしてほしいと思います。
ちなみに名前のビーンは、奇麗な缶やビンを集めていた主人が彼女の名前をビンにすると言い出したので、女の子なのにそれでは……という私のダメ出しで、ビーン(お豆)ちゃんになったのでした。
(藤江節子さん/茨城県/70歳/主婦)
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