カピバラ
パンタナール北部(ブラジル)■オリンパスOM-D E-M1MarkII・M.ズイコーデジタル ED 40 ~ 150ミリF2.8 PRO・ISO200・絞りf13・125分の1秒(撮影/岩合光昭)
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 カピバラの家族が皆で同じ方向を向いている。真剣な顔で何を見ているのかと目をやると、対岸にジャガーがいた。パンタナールではカピバラを見ていると、ジャガーの存在がわかることがある。カピバラの顔がさっと変わり、緊張が走るとき、たいがい彼らの視線の先にはジャガーがいる。

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 パンタナールで印象的だったのは、カピバラが人を怖がらないということ。アマゾンでは数百メートル先でも逃げられてしまうのに、ここではお尻に手が届きそうな距離まで近寄ることができた。撮影の片腕になっていたガイドに聞くと「人の近くにいればジャガーに襲われない、と彼らはわかっているのさ」と言った。

 カピバラはやさしい動物で、普段はおっとりとしている。子どもをとても大切にし、家族は常に一緒だ。彼らを見ているとこちらまで和やかな気持ちになった。

写真・文=岩合光昭

※『アサヒカメラ』2020年1月号より

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