有澤:大地くんってチャレンジ精神が旺盛なんです。箱根ってけっこうな山道じゃないですか。なのに、夜になって「下に行ってみよう」「樟太郎、お前に暗闇を経験させたいんだ」とか言う。街灯もない真っ暗闇なのに「ここで一回話そう」って座り込んじゃう。しかも怖い話をしてきた後で「暗闇で熱い芝居の話をしよう」って。でも、そんなの頭に入らないです。怖いのは苦手じゃないけど、何が出るか分からない。怖い犬が出てきてもおかしくない。

佐伯:犬!?

有澤:犬です。すごい菌を持っている犬とか。

佐伯:そんなもんいないよ(笑)。そういう弱い心をそぎたかったんだよ。結局、樟太郎は先に帰っちゃったんだよね。携帯のライトで道を照らしながら「もう無理っす」って。

有澤樟太郎(撮影/福井しほ)
有澤樟太郎(撮影/福井しほ)

――仲が良いですが、お互いにまだ言っていないことはありますか?

佐伯:僕はないと思う。裏表もないし。あんまり変わんないでしょ? でも、樟太郎はあるだろ? まだ言ってないこと。たまにワルな顔するもん。

有澤:どんな顔ですか(笑)。僕も裏表ないタイプだとは思うんですけど、『刀剣乱舞』では一緒になったことがないから、そういう大地くんはまだ知らないかもしれないですね。

――お互い第一印象から変わった部分はありますか?

有澤:先輩ってみんなそうですけど、怖い。でも、大地くんは最初から今と変わらず「優しいだろうな」って印象はありましたね。誰よりも話しかけてくれたし、メイクを落とした僕たちを見て「全然違うな!」って言ったのも嫌味に聞こえないし。

佐伯:そうなんだ、ありがと。樟太郎は素直でいい子なんだろうなと思いましたね。すぐに一緒に飲みに行ったけど、真っすぐで努力を惜しまない人間だってことが分かった。

――役者としてはどうですか?

佐伯:樟太郎が舞台にいると目がいきます。華はもちろんあるんだけど、大きく見える。オーラを背負っていて、存在感をちゃんと持っている俳優さん。プライベートを知っているからこそ、こんなに堂々と男らしくできるやつなんだ! って思いますよね。

有澤:僕は大地くんの「笑い」が大好きです。それでいて、涙を誘ったり、男らしい演技を見せる時もあって、メリハリがちゃんとしていますよね。

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