中岡内科クリニックの中岡伸悟院長(撮影/福井しほ)
中岡内科クリニックの中岡伸悟院長(撮影/福井しほ)

――眼の状態はどういう状態でしたか。

眼球結膜は真っ白な状態で、血の気がないといいますか、かなり出血されているという印象を受けました。「銃で撃たれた」という情報で聞いていましたので、おそらく体にあたっていたとしたら、内臓および血管に損傷を及ぼすような傷を受けられて、そこからの出血が、貧血の原因かなと考えました。

――出血がすごかったとのことですが。

僕の側から見たときには血だまりなどははっきり見えませんでした。ですが、ちょうど反対側にいたうちの看護師が心マッサージをするときに膝をつくのですが、それに出血がついていたので、傾斜の関係かもしれませんが、反対側には血だまりがあったのではないかと思われます。

――傷口は確認されましたか。

確認はできていません。あおむけに倒れられていましたが、それを動かすというのはとてもできるような状況ではありませんでしたし。

今日、ある方に聞いた話では、一発目の銃声で振り返られたときに二発目の銃が当たり、首と心臓のほうに、ということを聞きました。タオルや着ておられるものをとれば確認できたかもしれませんが、とてもそんな状況ではありませんでした。かなりの人だかりもできていました。

――動かせるような状況ではなかった。

そうですね。救急車が来るのがかなり遅いとわかっていたとしても、出血の状況を考えると動かすべきではなかったと思います。

(銃創なども)全然、わかりませんでした。タオルをかけておられて、それが血で汚れていましたので、このあたりに出血の創があるのかな、という感じでした。

――タオルは誰かが出血を止めるためにかけたような感じでしたか。

僕が行ったときには、すでに心マッサージをみんな必死でしておられたので、そのところには何もしていない状況でした。

――心マッサージは何人かで変わられたのですか。

すでに1人の方が一生懸命されていまして、そのあとにうちのスタッフが2人きてくれましたので、その3人で変わり交代にするような状態でした。

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